中華麺の原料となる小麦粉は?奥深いその魅力をラーメンマニアが解説

日本人が大好きなラーメンの麺といえば中華麺。ところで中華麺の原料となる小麦粉はどんなものをを使って作るか知っていますか?

ここではラーメンに関する本を多く出版してきたラーメンマニア編集部が中華麺の原料について解説していきます。ラーメンに詳しくなりたい人におすすめ!

中華麺にはどんな小麦粉が使われているの?

画像素材:写真AC

中華麺の原料となる小麦粉はロール製粉機で粉砕し、シフターというふるい機でふるい、さらにピュリファイヤーという機械で純化。それを再度ロール製粉機で粉砕し、ふるい分けるという工程を何回かくり返 して、小麦粉となります。

よく聞く強力粉、準強力粉、中力粉、薄力粉といった種類は、使用する原料が異なるもの。これらの組み合わせにより、 加工に合わせた様々な製品が作られています。

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一般的に中華麵には、タンパク質が多い強力粉か、ややタンパク質が少ない準強力粉で、灰分が低い一等粉が適しています。

製粉メー力ーが「中華麵用粉」と提唱している製品は、「この粉で作れば、中華麺として適正なものが作れます」というように、成分調整をして使い勝手のいいようにした粉のこと。

一方、中力粉や薄力粉を利用しても、加える水の量や温度、かん水の選定、グルテン粉末などの添加物の使用、練り方、熟成のさせ方などを工夫することで、中華麺を作ることも可能です

中華麺の小麦は強力粉か準強力粉が選ばれることが多い

とはいえ、歯応え、喉越し、スープや具材との相性など、麺の味や食感が多様化している現在では、さまざまな小麦粉を配合して、独創性を打ち出しているラーメン店も多く、「中華麺にはこの粉が最適!」と限定するのは難しいですね。

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※MOOK「繁盛ラーメン店から学ぶ自家製麺の技術」に掲載した内容を再編集しています