ペスカトーレとはどんなもの?赤くないペスカトーレがあるの?ボ~ノ・イタリア~ノがわかりやすく解説
イタリアンのお店でメニューを見ると、たくさんのパスタソースが並んでは誘惑してきますよね。その中でペスカトーレを選んで食べたことはありますか?
トマトソースで食べやすいペスカトーレですが、どんな食材で作られたパスタなのか、意識して食べている方は多くないはず。また、ペスカトーレには「ロッソ」と「ビアンコ」の二種類があるんですって、ご存じでしたか?
この記事ではボ~ノ・イタリア~ノが、気になるペスカトーレの特徴についてわかりやすく解説していきます。
そもそもペスカトーレとは?
一般的には、ペスカトーレはお好みの魚介類を使ったトマトソースのスパゲッティーのこと。日本語訳にすると「漁師風」となるこのスパゲッティーは、イカやエビ、あさりやムール貝などが入っていることが多いです。
作り方はいたってシンプル。炒めた魚介にポモドーロ(トマトをたっぷり使用したソースのこと)を加え、煮詰めてパスタソースを作ります。魚介から出た旨みがポモドーロに染み出ていくので、トマトと魚介の旨みをどちらも感じることができますよ。
ここで出てきたポモドーロについて、詳しく知りたい方はこちらの記事も参考にしてみてくださいね!
ペスカトーレの歴史は?
ペスカトーレの発祥は北イタリアのマッジョーレ湖に浮かぶ、漁師が多く住んでいるペスカトーレ島と言われています。
この島に住む漁師たちが、余った魚やアラをトマトソースに入れて煮込んだことが始まりで、当時のペスカトーレは、日本でいう「アラ汁」のようなものだったんですよ。 とはいえ、魚はアラからでも上質なだしが出ますから、その旨みがおいしいとのことで、次第に現在のようなペスカトーレの形になったのだとか。
赤くないペスカトーレがあるって本当?
実は、ペスカトーレにはトマトソースを使わない作り方があります。これはイタリア語で「赤」を示す「ロッソ」と、「白」を示す「ビアンコ」という違い。
トマトソースを使ったものは「ペスカトーレ・ロッソ」、白ワインやオリーブオイルで仕上げるものは「ペスカトーレ・ビアンコ」というのです。 このペスカトーレ・ビアンコは、トマトを使わず、白ワインやオリーブオイル、ニンニクをふんだんに使って旨みを出したオイルベースのパスタソースです。
同じ魚介類を使ったパスタですが、ロッソとビアンコでこれほど風味が違うんですね。
ペスカトーレとは、魚介類を入れたトマトベースのパスタソースのこと!
ペスカトーレとは、一般には炒めた魚介類にポモドーロを入れたトマトベースのパスタソースですが、実はペスカトーレには「ロッソ」と「ビアンコ」の二種類があり、トマトを使わないペスカトーレもあるのです。今度イタリアンのレストランでパスタを食べるときには、ペスカトーレ・ロッソ、ペスカトーレ・ビアンコをぜひ探してみてくださいね。
※画像はイメージです。
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