タルタルステーキとはどんなもの?生肉を使う?ふれんちハンターが解説

最近は焼き肉店でもお馴染みになってきたタルタルステーキ。今や日本では当たり前のように目にするようになったメニューですが、一体いつ頃からこのような食べ方をするようになったのか気になったことはありませんか?

ここではそんなタルタルステーキの歴史に触れながらその魅力をふれんちハンターが解説していきます!生肉には抵抗がある…そんな人にほど読んでもらいたい記事です。

タルタルステーキとは?

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そもそもタルタルステーキとは生の牛肉または馬肉を包丁でひき肉状にたたき、塩や胡椒、玉ねぎなどと合わせたもの指します。

上には卵黄がトッピングされていて、加熱はせずに全体が均一になるように混ぜて食べるのが一般的です。 部位は脂肪分が少なくやわらかいヒレやランプを使うことが多く、魚の刺身とはまた違った食感や風味が魅力です。

なぜ生で食べるようになったのか

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名前の由来は初めてタルタルステーキを生み出した「タルタル人」から来ていると言われ、その歴史は14世紀までさかのぼります。

タルタル人とはかつてシベリアから東ヨーロッパにかけての広大なエリアに暮らしていた遊牧民「タタール」のことを指し、彼らは遠征で連れて行った馬を移動用のみならず食用としても利用したのです。

その後タルタルステーキがヨーロッパに渡ると、生肉の臭さを消して食べやすくするために胡椒や香草を多用するようになり、現在のスタイルに落ち着きました。ハンバーグはそんなタルタルステーキを加熱して食べたのが始まりとされていて、タルタルステーキの歴史の長さに驚かされますね。

ちなみに韓国料理のユッケもモンゴル帝国を起源としているという説もあり、ユッケとタルタルステーキが似ているのも頷けます。

生食って危険じゃないの?現在のタルタルステーキ事情

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ここで一つ気になるのが「生食は危なくないのか」という問題。生肉は食中毒が心配だと感じる人もいるでしょう。

食品衛生の管理が甘かった以前はそういったトラブルも多かったそうですが、現在は厳格な規格基準をクリアしたお店でのみ生肉の提供が許されているので、安心して味わうことができます。

最近はタルタルステーキにワンポイントプラスしてキャビアをトッピングしたりバゲットにのせてみたり、店ごとに様々なスタイルのタルタルステーキが見られます。

生肉は海外では信じられない?!

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もう今や生食は魚だけの時代ではありません。以前は限られたお店でのみ食べられるメニューでしたが、現在は焼肉チェーン店でも手軽にいただける料理に変わってきています。

魚と比べまだ生で食べることに抵抗がある人がいるのも事実ですが、食品衛生の基準が厳しい日本だからこそ安心して食べられるタルタルステーキ。まだ試したことがない方はこの機会に是非チャレンジしてみてはいかがでしょうか。

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