鴨のコンフィとはどんなもの?ふれんちハンターが分かりやすく解説

オシャレなレストランに行くと度々見かける「コンフィ」という言葉。恐らく多くの日本人は、名前を聞いたことがあってもその詳しい調理過程までは知らないでしょう。

ここではふれんちハンターがコンフィの秘密や作り方について解説。これを読めばフランス料理への理解が深まりますよ。

そもそもコンフィって?

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コンフィとは低温の油で煮るフランス料理の調理方法のこと。肉にしっかりと塩を塗り込み、70~90度ほどの低温油でゆっくりと煮込みます。こうすることで身はジューシーさを失わず、柔らかく仕上がるのです。

現在コンフィは高級店などで提供される料理として知られていますが、冷凍技術のなかった時代には保存食として重宝されていました。完璧に油でコーティングすることで、冷蔵で1か月は保存が効くと言うから驚かされます。

コンフィにするのは主に肉類やフルーツ。フルーツの場合は油ではなく砂糖に漬けたものがコンフィと呼ばれます。

なぜ鴨が主流なの?

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一般的にコンフィで使う肉は、ガチョウや鴨などの水鳥や豚肉が主流です。発祥の地であるフランス南西部はかねてよりフォアグラの生産が盛んな場所。フォアグラを収穫する際に得られる脂肪分の多い鴨肉を、保存食として利用したのが始まりです。

そのままでも美味しいコンフィですが、レストランではさらにフライパンなどで香ばしく焼き上げて提供していることが多いです。

自宅でも作ることはできるの?

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コンフィを本格的に作ろうと思ったら低温の油で数時間加熱する必要があるので、本来気軽に作ることができる料理ではありません。また多くは動物性の油を使用していて、鴨肉をコンフィにするなら鴨のオイル、豚肉をコンフィにするなら豚のオイルを使うのが一般的。そのため「コンフィは贅沢品」というイメージが強いのも事実です。

ただ自宅で簡単に作りたいなら、植物油で代替して炊飯器で調理するのがおすすめ。70度で3時間保温にしておくだけで簡単にコンフィが作ることができるのです。

コンフィとは油で煮ること!

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レストランで出てくるコンフィは表面を焼いていることが多く、「コンフィ=油でカリッと焼くこと」だと勘違いしていた人も多いのではないでしょうか。

コンフィがホロホロと柔らかく仕上がるのは、低温の油で長時間煮ているからこそ。実は手間のかかる料理なので、レストランでいただく際はぜひじっくり味わってみてくださいね。

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