フランスパンの種類は?どんなものがあるの?ふれんちハンターがわかりやすく解説!

フランスの食事と言えば、フランスパンやクロワッサンが思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。日本でも馴染みのあるフランスパンですが、実はすべて同じように見えて、種類が違うんですよ!

この記事ではふれんちハンターが、フランスの代表的なパンやその特徴ついて解説していきます。

フランスパンの特徴は?

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日本で一般的に「フランスパン」と親しまれているパンは、長さや重さ、形、そしてクープ(パン表面に入れる切り込み)などによって名前が変わるのが面白いところ。20世紀以前に、フランス政府が主食であるパンの価格を安定させる政策として、パンの切れ目を目安に、重さによって値段を細かく決めたため、さまざまな種類ができたと言われています。

代表的なフランスパン7選!

バゲット

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フランス語で「杖」を意味するこのパンは、フランスパンの代表格。長さはフランスパンの中で最も長く、小麦粉、酵母、食塩、水のシンプルな材料で作られているため、パリっと仕上がります。バゲットを切るときは、パンの真上に包丁を当てて、勢いよく一回で手前に引くのがポイントです。

パリジャン

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フランス語で「パリっ子」という意味を持っていて、太くて長いフォームが特徴です。かなりボリュームがあり、食べ応え満点。5~6本のクープ(切り込み)が入ったものが多く、バゲットよりも太めのフランスパンです。

フィセル

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フランス語で「ひも」という意味を持ち、パリパリとした食感が楽しめます。フランス人が最も好むフランスパンと言われるほど人気があります。お店では中に具材を詰め込み、サンドイッチのような形で「○○フィセル」として売られることも。

バタール

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中間という意味を持つ、フランスパンの一種。フランスパンの中で最も大きな「ドゥ・リーブル」とバゲットの中間の太さが特徴です。バターは使わず、バゲット同様に、小麦粉、酵母、食塩、水で生地が作られます。もっちりとした食感が特徴で、フレンチトーストにおすすめです。

パン・ド・カンパーニュ

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田舎パンと呼ばれるこのパンは、ずっしりとした食べ応えがあります。ライ麦などを混ぜる地域もあり、生地に酸味がありますが、近年ではパン酵素の発達により、マイルドな味わいのものも増えています。日持ちが良いのが特徴で、食べ方はさまざま。甘みのあるジャムやチーズと合わせて食べるのがおすすめです。

シャンピニョン

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きのこ型をした小さなフランスパンのこと。2層に分かれていて、カリカリともちもちの両方の食感が一度に楽しめるのが魅力です。

エピ

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見た目の通り、「麦の穂」という意味を持つ、フランスパンの一種です。棒状にした生地に切り込みを入れて、左右に開いて焼き上げるため、火が通りやすく、フランスパンの中でも特にパリっとした食感が楽しめます。日本ではベーコンやチーズ入りのものが知られていますが、フランスでは具材を入れずに主食として食べるのが一般的。ちぎりやすく、食べやすいところが魅力で、パリパリとした皮はワインとの相性抜群です。

フランスパンは種類が豊富!

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パンが主食のフランスでは、フランスパンの中でも、パン・ド・カンパーニュやバタールなど、さまざまな種類のパンがあります。同じ材料から作られていますが、切り込みや形状によって食感が変わるのが特徴です。ぜひ、お好みのパンを見つけてみてくださいね。

※画像はイメージです。
※「おいしいパンの本 -THE BOOK OF BREAD-」に掲載した内容を再編集しています。