ハードタイプの種類と特徴は?ぎゅうぎゅうミルクがわかりやすく解説!

チーズの中で最も硬いハードタイプ。様々な料理に使われ、チーズにあまり親しみのない方も食べる機会の多いチーズかもしれません。そんなハードタイプですが、種類の豊富さも魅力の一つなんですよ。

この記事ではぎゅうぎゅうミルクが、意外と知らないハードタイプの種類と特徴について解説していきます。

そもそも「ハードタイプ」とは?

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「ハードタイプ」とは、その名の通り硬いチーズのこと。もともとは寒さの厳しい山岳地帯で冬の保存食として発達したので、「山のチーズ」と呼ばれることもあります。
ハードタイプのチーズは、最低でも半年、長いものだと2年以上と、長い熟成によって生まれます。そのため旨味が凝縮され、非常に濃厚なのが特徴なんです。また大型で、ずっしりと重厚感のあるものが多いですよ。

熟成期間が半年ほどになってくると、ミルクのコクと旨味成分が増し、風味が濃厚になってきます。
さらに7~10ヶ月以上になると、複合的な旨味と、濃厚でまろやかな風味が出てきますよ。

ハードタイプ‐チーズ5選!

パルミジャーノ・レッジャーノ

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ハードタイプで最も有名なのが、イタリアのチーズの王様「パルミジャーノ・レッジャーノ」ではないでしょうか。直径35~45cmの太鼓型で、熟成期間はなんと最低2年。厳しい品質検査を経たものにだけその名が刻印されるんです。パスタやリゾット、サラダなど、様々な料理の調味にも欠かせません。

レッドチェダー

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世界中で親しまれているレッドチェダーですが、実はイギリスが原産。組織が綿密なところが特徴です。
熟成の若いものは味わいもマイルドですが、熟成が進むにつれてコクが増し、ナッツの風味が強まります。ちなみに、レッドチェダーよりも白っぽいホワイトチェダーというチーズもありますよ。

エダム

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ゴーダと共にオランダを代表するチーズ。あっさりとした味で、粉チーズとして使うことも多いんです。
輸出用にだけ赤いワックスをかけており、りんごのような見た目が特徴です。

ラクレット

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スイスの名物料理、「ラクレット」に使われることから、この名がつきました。チーズの切り口を熱で溶かし、茹でた皮つきじゃがいもやピクルスにかけ、黒胡椒やパプリカを振って食べます。

スプリンツ

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スイス原産のチーズで、古代ローマ時代からあったと言われている歴史あるチーズです。大きな円盤状をしており、その重さはなんと40kg。熟成期間が2~4年と長いため、かなり硬いんですよ。薄く削ったり、すりおろしたりして料理に使います。

ハードタイプとは硬いチーズのこと!

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ハードタイプは熟成期間が長いため、硬く重みのあるチーズになるんですね。皆さんが目にしたことのあるチーズも多かったのではないでしょうか?
種類が豊富で、様々な料理に使えるので、ぜひ皆さんもハードタイプのチーズを試してみてくださいね。

※画像はイメージです。
※「おいしいチーズの本─THE BOOK OF CHEESE─」に掲載した内容を再編集しています。