ダルカレーとは?その歴史を併せてカレーマニア編集部が徹底解説

“ダル”こと豆をメインにしたダルカレー。日本でも人気のカレーの一つですが、実は本場インドでは国民食になるほど強い人気を誇っている料理です。

この記事では、カレーに関する本を出版しているカレーマニア編集部が、ダルカレーの魅力を解説していきます。

そもそもダルカレーとは?

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ダルカレーとは、“ダル”の語源である豆を使ったカレーのこと。肉を使わない優しい味が特徴で、本場インドでは国民の6割がベジタリアンということもあり、国民食としても親しまれています。日本でいう味噌汁のような、家庭的かつポピュラーな料理です。

さらに、このダルカレーは豆を入れるタイミングで名前や見た目もガラッと変わるのもポイント。あらかじめ作っておいたルーに茹でた豆を入れたカレーは「ダルマサラ」、反対に豆を煮溶かして作られたペースト状のカレーは「ダルダルカ」と呼ばれています。ダルマサラは豆自体の食感を、ダルタルカは豆の優しい風味をしっかりと味わうことができますよ。

ダルカレーの決め手は豆の種類とスパイス!

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手軽に作れるダルカレーだからこそ、豆の鮮度やスパイスの組み合わせはとても重要。メイン食材になる豆に関しては、一般的には風味豊かで食感も楽しいイエロームングダール(皮のないひき割り緑豆)が用いられる傾向にあります。ちなみに、ひよこ豆で作られたダルカレーは「チャナマサラ」とも呼ばれていて、優しい甘さが魅力です。

味の決め手になるスパイスは数種類組み合わせるのですが、手軽なものだと、クミンとターメリックだけでも十分風味が出ます。味が決まらないときは、後から少量のギー(バターオイル)やフライドオニオンを追加するのがおすすめ。味にコクと深みが出ますよ!

ダルカレーは豆を使ったインドの定番料理

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ダルカレーとは、豆を使って作られるカレーの一種。ベジタリアンの多いインドでは国民食になるほど普及していて、世代を問わず幅広く愛されている料理です。また、豆は良質なタンパク質であると同時に、夏バテ対策には欠かせないカリウム(ミネラルの一種)がたっぷりと含まれている食材。お肉のカレーもいいですが、健康を意識して豆をメインにしたカレーを楽しんでみてはいかがでしょうか?

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