スマトラ式とはどんなもの?カフェマニアが解説

コーヒーの精製法で聞くことのあるスマトラ式とはどのようなものなのでしょうか?

ここではカフェやコーヒーに関する本を多く出版してきたカフェマニア編集部がスマトラ式の特徴を解説。もっとコーヒーについて詳しくなりたい人におすすめ!

スマトラ式とは?

画像素材:写真AC

スマトラ式は湿式脱殻、半水洗式、半乾燥式などの呼び名があります。乾燥の前に「予備乾燥」との呼べる段階があるのが特徴。スマトラ式の工程は以下の通り。

1、収穫
2、パルピング(果実の皮を剥がすこと)
3、パーチメント(内果皮)にぬるぬるの粘着物(ミューシレージ)が付着したまま発酵層へ
4、発酵の後、ミューシレージリムーバーにて粘着物を除去。パティオで2〜3日パーチメント(内果皮)を乾燥 (予備乾燥)。パーチメントを脱殻。
5、生豆の水分量が17%~20%になるまで乾燥 (本乾燥)

雨期のあるインドネシアで乾燥期間を短縮するため、天日干しする期間を短くするこの方法を採用したと言れわます。近年は、予備乾燥の部分を機械で乾燥する工場も。この精製方法により、酸味が穏やかで、独特の香りと余韻、そして濃厚なコクが生まれると言われています。

スマトラ式は濃厚なコクを生むための精製法のこと!

いかがだったでしょうか?コーヒーの精製法というと専門的な知識になりますが、知っているとコーヒーがより味わい深くなるハズ。

※画像はイメージです
※「コーヒー焙煎用語ブック」に掲載した内容を再編集しています