イギリスの代表的なパンは?フードマニア編集部がわかりやすく解説!

イギリスの食文化と言えば、アフタヌーン・ティーが有名ですね。優雅で上品なイメージがあり、私たちの日常生活からはほど遠いと感じる方もいるかもしれません。しかし、今や私たちの食生活に欠かせないサンドイッチは、元はイギリスで生まれたもの。イギリスのパンは各国のパン文化に大きく貢献してきたのです。

この記事ではフードマニア編集部が、イギリスの代表的なパンやその特徴ついて解説していきます。

イギリスのパン文化の特徴

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小麦の栽培に適した気候風土を持つイギリスでは、小麦を使ったパンが多く生まれました。パンをトーストして食べるようになったのも、イギリスで良質な小麦が栽培されるようになってからなんですよ。

そんなイギリスはサンドイッチを生んだことでも知られています。イギリスのサンドイッチ伯爵が、大好きな賭事をしながら食事をとれるようにと料理人に作らせたことがはじまりという説があります。ローストビーフの美味しいイギリスでは、ローストビーフサンドイッチが有名。また、アフタヌーン・ティーといったイギリス発祥の喫茶習慣も世界的に有名です。

イギリスの代表的なパン3選!

イギリスパン

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イギリスでは「ティンブレッド」と呼ばれている山型のパンです。生地の発酵時間が長く、蓋をしないで焼き上げるため、もちもちとした食感が特徴です。また、薄く切ってトーストにするとサクッとした食感が楽しめます。マーマレードと共に朝食で食べるのが一般的。朝食以外ではサンドイッチにして食べられています。

イングリッシュ・マフィン

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表面には「コーングリッツ」という、トウモロコシの粗挽粉が使われていて、カリっとした食感が特徴のパン。イギリスではナイフではなく、フォークで横に二つに割り、軽くトーストしてからバターを塗って楽しみます。

もともとはティータイムの時に食べられていましたが、今では朝食に食べるのが主流です。貴族に仕えていたパン職人が余った生地でまかない用に作ったパンがはじまりという説があり、アメリカに広まった際に、アメリカにあるカップケーキのマフィンと区別するために「イングリッシュ・マフィン」と呼ばれるようになったと言われています。

スコーン

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スコットランド地方が発祥で、イギリスではアフタヌーン・ティーに欠かせない菓子パン。側面に狼が口を開けたような裂け目がある、丸い形が特徴です。甘さは控えめで、ジャムやクロテッドクリームをたっぷり塗って食べるのが定番。スコーン:クリーム:ジャムが、2:1:1、になるように食べるのがおすすめです。

クリーム→ジャムの順にのせる「デボンシャー式」と、ジャム→クリームの順にのせる「コーンウォール式」がありますが、好みにあわせて楽しめます。お店で食べるイメージがありますが、実は材料はシンプルで、家でも手軽に作れるのが魅力です。

イギリスのパンは食感が魅力!

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イギリスにはイングリッシュ・マフィンやスコーンなど、食感が魅力的なパンが多く、イギリスのパン文化は世界でも親しまれています。ぜひイギリス流の食べ方を試してみてくださいね。

※画像はイメージです。
※「おいしいパンの本 -THE BOOK OF BREAD-」に掲載した内容を再編集しています。