モチモチを追求した自家製麺！代々木『麺恋処いそじ』

自家製麺を出す店ではさまざまな配合を繰り返して、コシを出すために工夫している。麺のプリプリ感を重視した自家製麺を味わうなら『麺恋処いそじ』がおすすめだ。

ここでは自家製麺にこだわり続ける拙者、自家製麺サムライが『麺恋処いそじ』を紹介していこう。ここでは取材を通してお聞きした、製麺法と考え方も解説。

『麺恋処いそじ』の製麺法と考え方

メインに使用する小麦粉は、準強力粉の国内産と外国産の2種類。「1種類の小麦粉だけでは満足する味わいにならない」というのが店を仕切る外岡直さんの考えだ。イメージしているのはモチモチ、プリプリした麺。そのための工夫として、プリプリした食感の補強にタピオカ粉、モチモチした食感の補強にセモリナ粉を少量だが使用。打った麺はすぐには使わず、コシを強めるために半日から一晩寝かせてから提供する。

自家製麺を使ったメニューはこちら

それでは、この自家製麺を使った珠玉のメニューを見ていこう。

■中華そば
ゲンコツや背ガラ、鶏ガラ、モミジなどを炊いた動物系のスープに、カタクチイワシの煮干しや宗田節の魚介系スープをブレンド。圧力鍋を使用することで徹底的に豚や鶏の旨味を引き出し、力強いスープに仕上げている。太めでモチモチした食感が心地よい麺は、国内産と外国産の小麦粉を1対1でブレンドし、さらにタピオカ粉やセモリナ粉も加えたもの。麺量は中盛（315g）まで増量可能で、ほとんどのお客が中盛を頼む。

■味噌つけめん
「味噌つけめん」のつけ汁は 、数種類の味噌と調味料を合わせた味噌ダレに、甘酢や油、一味、魚粉などを加えたもの。油はスープ作りの序盤であらかじめ取っておいたものを使う中華そばとは変えており、火にかけている営業用のスープの上澄み油をすくって使用。火を入れ続けているため動物系の香りが強く、インパクトのある味に仕立てた。具材には中華そばと同様に肩ロースのチャーシュー、メンマ、なると、のりが乗る。

『麺恋処いそじ』ではモチモチを追求した自家製麺が味わえる

『麺恋処いそじ』の自家製麺の魅力についてご理解いただけただろうか？ぜひ実際に足を運んでその奥深い味を満喫してほしい。