チョコレートの上手な溶かし方は?お菓子マニア編集部がわかりやすく解説!

チョコレートは、溶かす温度一つで仕上がりが大きく変わる繊細なお菓子です。「早く溶かしたいから熱いお湯で湯煎しちゃえ」「電子レンジで一気に溶かしちゃおう」と手順を無視してしまったら、せっかくのスイーツが台無しになってしまうかもしれません。

この記事ではお菓子マニア編集部が、チョコレートの上手な溶かし方について解説していきます。

まずはチョコレートの性質をチェック!

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お菓子作りのレシピを見ていると、「チョコレートを50~55度の湯煎で溶かす」といった言葉をよく見かけますよね。どうして高温や直火で溶かしてはいけないのでしょうか。

実はチョコレートは高温に弱いという性質を持ち、溶かすときの温度が高すぎると焦げてざらざらとした食感になってしまいます。そのためチョコレートを直接火にかけたり、熱々のお湯で溶かすのはNG。早く溶かしたくてもグッと我慢が大切です。
ブラックチョコレートの場合は50度以下、ホワイトチョコレートの場合は45度以下で溶かすと、口あたり良く仕上げることができますよ。

また、チョコレートが分離する原因になるので、使用する道具は水分を完全に拭き取っておくことが大切です。

チョコレートの上手な溶かし方は?

湯煎の場合

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湯煎は温度が上がりにくいので、チョコレートを溶かす上で最も一般的な方法です。鍋に張った湯がふつふつと沸いてきたら、とろ火にして、チョコレートの入ったボウルを浮かせます。
この時、水が入らないように時折静かに混ぜるのがポイント。あらかじめチョコレートを粗く刻んでおくと早く溶かすことができますよ。余熱でも十分溶けるので、温度が上がりすぎている場合は火を止めるのも大切です。

ここで注意したいのが鍋のサイズ。ボウルのサイズに対して鍋のサイズが大きすぎると、チョコレートに湯気が当たったり、湯が入ってしまう原因に。逆にボウルが大きすぎても、ボウルが鍋に直接触れてしまって、温度が上がりすぎる原因になるので気をつけましょう。

電子レンジの場合

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短時間で溶かしたい場合は電子レンジがおすすめです。耐熱性のボウルに粗く刻んだチョコレートを入れて、ラップをせずに500~600Wでレンジにかけます。10~15秒ほどで溶け出すので、取り出してゴムベラで混ぜ、均等に熱が入るように再びレンジで加熱します。
一度溶けだすとあっという間に溶けるので、様子を見ながら数秒ずつ温めるのが大切です。温めすぎると、焦げつきや口あたりが悪くなる原因になりますよ。

チョコレートを溶かすときは温度に注意!

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いかがでしたか?チョコレートを溶かす工程は一見地味に見えるかもしれませんが、チョコレート菓子を作る上では非常に重要な作業です。じっくり溶かすのは大変ですが、ぜひレシピの手順を守ってお菓子作りにチャレンジしてみてくださいね。

※「手作り本格派の中級教科書 失敗しない!チョコレート菓子のテクニック」に掲載した内容を再編集しています。
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