ラーメン見聞録「ラーメンのシメ」について考察
最近は「台湾まぜそば」のように、麺を楽しんだ後の「追い飯」もラーメンのメニューに含まれることもあります。以前よりも「シメのアイデア」を求められるようになってきました。
そこで、長年ラーメン業界を見聞してきた私が、今回は「ラーメンのシメ」について考察してみました。
つけ麺や油そばは麺を食べた後の「シメ」を前提としたメニュー作りになることも
つけめんはもともとはざるそばをモチーフにしていることもあって、最後にそば湯のようにつけ汁にスープを入れるという「割りスープ」はもはや定番ですね。割りスープ用のスープをポットに入れてセルフサービスで提供する店も多くなりました(それがなくても店員にいえばもらえるでしょう)。
最近では、つけめんのつけ汁や油そばの残ったタレに、ごはんを入れることを推奨する店も出てきました。割りスープに対して「割り飯」と呼ばれることも。もちろん、スープに混ぜなくても問題ないのですが、おじやのようになってスープを最後まで楽しめるという点で満足度の高い商品に仕上げています。
「シメ」を想定してメニューを考案する店も?
ラーメンでも油そばでも、食べ終わった後、ごはんと玉子を入れておじやにする売り方をする店も少なくありません。最近では女性向きに、チーズを加えたチーズおじやにするというお店も。
さらに原点回帰として割りスープに、あえてそば湯を出す店も。さっぱりとした味になり、そばの栄養素も採れています。また、つけ汁に中華料理のおこげを入れ、玄米茶をかけて、まったく別の味わいを楽しませるというお店もあったりして、これもまたアイデア。
つけ汁が冷めないように、石焼きビビンバに使う石鍋を容器にし、直火で熱して使うという、もはやラーメンを越えた「創作料理」となっている店も。
いろいろと見た結果「ラーメンの最後のシメは年々大事な要素になっている」ということ
もちろん、ラーメンそのものが美味しいというのはマストではあるのですが、ラーメンや油そばだったらご飯、つけ麺ならスープを加えることによって、1度に2度おいしいような「シメ」から開発するというメニューも増えつつあります。
※画像はイメージです。
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ラーメン業界という“大海原”を“大航海”してきた私が、ラーメン業界の今と昔を語っていきます。
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