ラーメン見聞録「最近のラーメンのスパイス」について考察

昨今のラーメン店はスパイスにこだわりを出す店も増えてきました。辛味を足す程度であったスパイスは、味変において重視されてきたのです。

そこで、長年ラーメン業界を見聞してきた私が、今回は「最近のラーメンのスパイス」について考察してみました。

ラーメン店のスパイスといえば、胡椒or唐辛子という時代ではない!

画像素材:写真AC

ラーメンに使うスパイスとしては、胡椒、唐辛子がほとんどで、「味の調整」程度で置かれていることが多かったもの。そこに新たな傾向が見られるようになっています。クミン、ガラムマサラ、カイエンヌペッパー、花椒(中国・四川の山椒)など、かなりエスニックな風味になるスパイスを使うお店も増加。

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得に味噌ラーメンには、複雑な辛さ、余韻の残る風味、中華風とも違う体験したことがない味噌味を狙う店も。スパイシーさに合わせてパクチーをトッピングに合わせてエスニック風味にして楽しめるというお店もあります。

いろいろと見た結果「ラーメン店にとってスパイスは個性化に繋がる」ということ

しかし、これはあくまでも味噌系の話。塩ラーメン、醤油ラーメンでスパイシーさをプラスするのは難しいのですが、今後、スパイシーな魚介油、スパイシーなキノコ油など、香味油での展開は考えられますね。

また、ラーメンの原価が上がる傾向が続いているので、ラーメン屋にとってスパイスで個性化するのは、原価をかけないで個性化する手法の一つでもあるのです。

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