実は水炊きは2種類存在する!意外と知らない水炊きを和道一筋がわかりやすく解説

皆さん水炊きと言われて思い浮かべるのはどういったものでしょうか。おそらく多くの人は博多風、鶏の骨付き肉などで出汁を取った鍋を想像するかと思います。

しかし実は水炊きには博多風のほかに、もう一つ関西風というものが存在します。ここでは和道一筋が意外と知らない水炊きの種類について解説していきます。これを読めば水炊きの知識が深まりますよ。

関西風水炊きと博多風水炊きの違いは?

画像素材:写真AC

博多の郷土料理としても知られる水炊きですが、実はその種類は大きく「博多風」と「関西風」の2つに分けられます。いくつか違いはありますが、この2つの決定的な違いはその出汁の取り方にあるでしょう。

まず冒頭でも触れた通り、博多風は鶏の皮や骨付き肉で出汁を取るのが特徴。旨味成分たっぷりのスープを使用し、野菜を投入するのはあくまで最後です。一方関西風の水炊きは昆布で出汁を取り、具材はいっぺんに入れるスタイル。 「関西風」はスープが透き通っているのに対し、「博多風」は白く濁っているという特徴があります。

本場博多では食べ方にも違いが!

画像素材:写真AC

最近では博多風の水炊きを提供する居酒屋が都内にも多く見られますが、大抵の場合具材がいっぺんに運ばれてきて、あとはお客の好きなタイミングでそれを投入するスタイルになっています。しかし本来「博多風」の水炊きには正しい食べ方というものが存在し、本格的なお店ではそれに則った食べ方で水炊きを楽しむことができます。

では具体的にどんな順番で食べるのかと言うと、まずいただくのは鶏の旨味が出た濃厚なスープから。余計なものは加えず塩を振ってシンプルにいただくのが博多流です。次いで入れるのは鶏肉。鶏肉が食べ終わると野菜を投入していき、それぞれポン酢で食べるスタイルが一般的です。〆には雑炊やうどんはもちろん、ラーメンとの相性も良いでしょう。

水炊きには昆布出汁の「関西風」と鶏出汁の「博多風」がある!

画像素材:写真AC

メディアなどで紹介されるのは「博多風」の水炊きが多いかもしれませんが、ご家庭で作られる水炊きは圧倒的に関西風が多いでしょう。「博多風」の水炊きは調理に手間がかかるので、家で食べる料理と言うよりは、お店に行って食べるもの。ぜひ本格的な水炊き専門店に行ったら「博多風」の水炊きを味わってみてくださいね。

※画像はイメージです。