カレーに合うご飯とは?スパイスカレーに適した米の炊き方をカレーマニアが解説
欧風カレー、インドカレー、タイカレー…さまざまな種類のカレーがありますが、やはり人気なのはご飯との組み合わせ。ところでカレーと合わすにはどんな米がよいのでしょうか?
ここではカレーに関する本を多く出版してきたカレーマニア編集部がカレーに合うご飯について、それぞれの米の選び方とご飯の炊き方を解説していきます。カレーに詳しくなりたい人におすすめ!
1、ジャポニカ米
日本でいちばん馴染みのある米で、カレーにもよく使われます。インドカレーの店でも、近年は日本人の好みに合わせてジャポニカ米を使用する店も多い傾向に。炊くときは粘りが強いため固めにし、水分が少なくても最後の蒸らしを十分に行うと芯が残らずベストな固さになります。また、水ではなく湯で炊くとちょうどいい固さに仕上がりますよ。
炊き方のコツ:ジャポニカ米200gに対し、水(湯)160ccが目安。カレーの味に合わせて炊くときに塩を入れる店もあります。
2、もち米
もちの原料としておなじみですが、タイ北部やラオスなど東南アジアの一部では、主食とされています。ジャポニカ米よりも粘りが強いですが、炊き方のポイントはジャポニカ米と同じ。炊く際の水は米と同量が基本となりますが、水分をよく吸うので水分量はジャポニカ米よりやや多めにすると覚えましょう。欧風カレーより、タイカレーなど粘性の少ないソースに合います。
炊き方のコツ:もち米200gに対し、水200ccが目安。米を研いだ後、一晩水に漬けておきます。翌日に水気を切ってから、分量の水と合わせて炊きます。
3、インディカ米
細長いフォルムは、インディカ米。インドカレーやタイカレーなどに使われ、水分が少なくサラッとしているので、カレーやチャーハンなどに合います。東南アジアでは茹でて半分火が通ったら、釜で蒸し炊きにする湯どり法が一般的。
炊き方のコツ:インディカ米200gに対し、水250ccが目安です。カレーに合わせて、塩(大さじ1)を入れてもOK。米は研いだ後、しばらく水に漬けて、その水を切ったら分量の水と合わせて炊きます。
4、雑穀米
最近はヘルシー志向もあり、ご飯に五穀米などの雑穀米を混ぜて出す店も多くあります。雑穀は炊きあがりがパラッとするので、カレーに適しており、最近は研がずに米に入れるだけの雑穀も売られています。
番外編、アレンジライス
ご飯を工夫することでさらなるカレーの味の広がりを感じることができるでしょう。ターメリックやサフランなどで色付けされたご飯は見栄えがよく、カレーソースとの相性を考えてさまざまなご飯でアレンジが可能です。ここでは代表的なアレンジライスをご紹介。
■ターメリックライス
インド料理店ではおなじみのターメリックライス。見た目はサフランライスと変わりませんが、スパイシーで香り豊かというのが特徴です。ターメリックはカレーにも入っているスパイスなので、当然カレーとの相性は抜群。ただし、ターメリックを大量に入れすぎると苦くなってしまうので注意しましょう。30分間米と水とターメリックを入れて置いておき、炊飯します。
■レモンライス
レモンの酸味とバターのコクが、スパイシーなインドカレーにより深い味わいを与えます。炊きあがった温かいご飯に、ターメリック、バター、レモン、塩を各適量加え、混ぜ合わせます。レモンはレモン汁のみではなく、よく洗った皮付きのスライスを混ぜるとさらに風味が増し、スライスレモンを上に飾りつけるとさらにきれいになります。
■サフランライス
パエリアなどで有名なサフランライスは、カレーにもよく合います。世界一高価なスパイスと言われているサフランだけあって、米に合わせると炊きあがったときの香りが格別。バスマティライス(インディカ米)にギー(バターオイル)と塩を少々を入れ、炊く寸前にサフランを投入します。
米はカレーに合わせて選ぼう!
日本人が好むのは、ジャポニカ米。もちもちした食感と適度な粘度を持ちます。しかしカレーに最適なのは、米全体をソースが包み、ある程度のパラパラ感があるもの。これはジャポニカ米でもインディカ米でもおいしいですが、やはりカレーとの相性を考えて選ぶべきでしょう。
また、欧風カレーも内容によってはもち米やインディカ米のほうが合うかもしれません。いろいろと試してみるのもおすすめですよ。
※画像はイメージです
※「カレー大全」に掲載した内容を再編集しています
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