飲食店の接客で注文を受けるときに大事なこと・ダメなこと5選
注文を受けるときは、お客様から一番、注目される場面です。事前に何を準備・用意しておければ好感度の高い接客ができるのでしょうか。
ここでは外食産業に長年携わってきたフードマニア編集部が注文を受ける時に覚えておきたいコツを解説。これから飲食店を始める人や接客で悩んでいる人におすすめ!
— 目次 —
1、オーダーは復唱する
オーダーを受けたら、注文の品に間違いがないか、復唱して確認します。このとき、復唱するメニュー名は、略さないようにしましょう。似たメニュー名のものを注文したつもりのときもありますし、聞き違いも確認するためです。復唱したら「以上でよろしいでしょうか」と、確認をしましょう。
オーダーを受けて、それを復唱して確認し、「以上でよろしいでしょうか」としめくくったら、「かしこまりました。少々お待ちください」と言って席から離れます。「かしこまりました」だけでなく、また、「少々お待ちください」だけでもNG。「かしこまりました。少々おまちください」と、セットにして言うようにしましょう。
2、品切れのものは事前に確認
オーダーを受けて、厨房にオーダーを通したら、その料理は本日は品切れになっていた、 というのはまずいです。オーダーを受けたときに、すぐに「申し訳ございません。本日、その品は売り切れになっております」と答えるか、オーダーを受ける前に品切れのものが ある場合は、説明するのが正統な対応です。
品切れになるかもしれないメニュー、個数限定で売るメニューがあるときには、営業時間中に、厨房のスタッフとこまめに確認し合うようにしましょう。
3、提供に時間のかかるものは、了承を
お客様からのクレームで多いものの一つに「出てくるのが遅い」ということがあります。
たとえ、メニュー表に「調理に時間がかかります」と書いてあったとしても、お客様は読んでいない可能性もあります。提供に時間のかかるものは、オーダーを受けたときに、その旨を伝えて、ご了承を得るようにしましょう。どのくらい時間がかかるかは、具体的なほうがいいです。ただし、あまりサバ読まないようにしましょう。「10分ほどかかります」と伝えて10分を超えると怒るお客様もいます。混んでいるときには何分かかって、通常は何分かかる料理なのか、提供に時間のかかるメニューについて知っておきましょう。
4、「日替わり」、「本日のおすすめ」は説明できるように
「日替わり定食」など、「日替わり」のものは、オーダーを受ける前に、「本日の日替わり定食は、何と何の料理です」と説明をします。お客様から「日替わりは何ですか」と尋ねられてから答えるのは、いい接客ではありません。
同様に、メニューPOPや黒板に「本日のおすすめ」とあると、そのメニューについて 尋ねられるケースが多くなります。どんな味なのか、苦手な食材が入っていないかなど。 そのつど、「店長に聞いてきます」、「厨房のものに聞いてきます」では、興ざめです。何を注文するかを選ぶことは、お客様の楽しみなのですから、その楽しみの場面を台無しにしないよう、質問を受けやすい「日替わり」や「本日のおすすめ」のメニューについては、くわしく説明できるようにしましょう。
5、「早くできるのは何 」「何がおいしいの 」 に答えられるように
お客様からよく聞かれる質問に、「早くできるものは何 」、「おすすめは何 」があります。「早くできるものは何」と聞かれて、えーと何かなあと、考え込んでは、お客様は「この店は大丈夫かな」と不安になります。
「何がおいしいの 」と聞かれて「全部おいしいです」と答えるのも、お客様は「そうじゃなくて、おすすめを聞いているのに」と拍子抜けに思います。 何が早く出せるか、今日のおすすめは何か、聞かれたら即答できるように答えを準備しておきましょう。
接客時の注文のコツはどれだけ楽しんでもらうか?を考えること
間違いのないように注文を受けることは基本ですが、それ以上に、お店でのひとときを楽しんでもらう、そのスタートの場面ですので、好感度の高い接客ができるようになりましょう。
※画像はイメージです
※「飲食店の好感接客サービス教本」に掲載した内容を再編集しています
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