焼肉店で使用する塩とはどんなもの?焼肉マニアが解説
タレが主流の焼肉メニューにも塩味が浸透し、塩が定番のタン以外に、カルビや口ース、ホルモンなど、様々な部位を塩味で提供する焼肉店も増えています。
ここでは焼肉に関する本を多く出版してきた焼肉マニア編集部が焼肉店で使用する塩について解説していきます。焼肉に詳しくなりたい人におすすめ!
塩には種類がある?
基本調味料として、どんなジャンルの料理にも欠かせない塩。大きく2つに分けられます。
一つは、昔からある精製塩や食卓塩。塩化ナトリウムの純度が99%以上と高く、そのほかのミネラル分はほぼ除去されています。もう一つは、塩化ナトリウムの純度が低い分、カリウムやカルシウム、マグネシウムなどのミネラル分、いわゆるにがり成分を含む塩。自然塩や天然塩などとも呼ばれ、ミネラル分が料理の味に影響を与えるため、使用する飲食店が増えています。
精製塩、食卓塩は製造法と味が確立されていますが、一方のミネラル分を含む塩は、製造法や産地、メーカーも様々で、味にもそれぞれ個性があります。
例えば、同じ海塩でも、国内外の様々ん海で作られているので、味わいに違いがあります。またヨーロッパなどで主流の塩が岩塩で、塩の結晶の大きさも、大粒のものから粉状の細かいタイプまで多彩です。価格は、相対的に精製塩より、ミネラル分を含む塩のほうが高くなります。
焼肉店では、塩をどのように使用している?
上質な肉ほど塩で肉本来の旨味を味わいたい、というお客も多いので、焼肉でも塩の重要性が高まってきています。とはいえ、塩を使ったメニューは多いものの、どの塩を使うか、その選び方に悩む店は多い傾向に。塩は香りが少なく、微妙な味の違いを判断するのは難しいといった事情もあります。
塩の使い方で、メニューに付加価値をつける店もあります。例えば、肉と一緒に、岩塩の塊とおろし金を提供し、お客にすりおろしてもらう店や、様々な種類の塩を卓上に用意し、肉の味や部位の違いに応じて使い分けてもらうといった店も。
焼肉店では、塩を使ったアレンジメニューも!
塩は、しょっぱい以外に辛い、甘い、かどがある、まろやか、厚みがあるなど、味の表現もさまざま。種類が豊富になり、味にも微妙な違いがあるので、塩を使った焼肉のメニューもさらに増えてきています。
※画像はイメージです
※MOOK「焼肉店開業マガジン」に掲載した内容を再編集しています
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