イタリアワインの特徴は?有名なワイン産地はどこ?ワインざんまいがわかりやすく解説!

みなさん、世界で最もワインの生産が盛んな国をご存知ですか?ブルゴーニュやボルドーなど、ワインと言えばフランスのイメージが強い方も多いと思いますが、実はここ数年ワインの生産量1位を誇っているのは意外にもイタリア!

この記事ではワインざんまいが、そんなイタリアワインの特徴や、代表的な産地について解説していきます。

イタリアワインの特徴ってなに?

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イタリアワインの特徴をひと言で表すなら、「多種多様」という言葉が当てはまるでしょう。日本と同様に南北に細長い国土を持つイタリアでは、長靴の口からつま先までワインの生産が盛ん。なんと2000種類以上のワインが造られていると言われています。
地域ごとに気候や風土に特徴があり、それぞれの土地でさまざまなワインが古くから造られていることが、今日のイタリアワインの発展につながっているのです。

また、比較的リーズナブルな価格で手に入るのがイタリアワインの魅力。産地によって風味も芳香も飲み口も異なるので、初心者ならまずはイタリアワインで好みの味を探してみるのもおすすめです。

イタリアの代表的なワイン産地は?

ヴェネト州

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水の都ベネチアがあることで知られるヴェネト州。実はワインの一大産地であり、イタリアの白ワインを代表する「ソアーヴェ」の産地でもあります。温暖な気候が特徴で、この地でつくられる白ワインは、フレッシュな果実味と上品な香り、ミネラル感が魅力です。カルパッチョなどのシンプルな魚料理とよく合います。
また、赤ワインはまろやかで軽いものが多いですよ。

ピエモンテ州

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イタリア北西部、アルプス山脈の南側に位置する州です。とりわけランゲ地方で生まれる「バローロ」という高級赤ワインが「王様のワイン」と称されるほど有名。赤ワインの割合が多いですが、優秀な白ワインも生産されていて、ミネラル感のある「ガヴィ」などが人気です。

トスカーナ州

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芳香で上質な赤ワインが生産されていることで有名な州。キャンティ地方の指定地域内でつくられている赤ワインは世界的に有名で、深いルビーのような色味が特徴です。爽やかな酸とまろやかなタンニンの風味がする、軽い口当たりのワインです。
海の幸、山の幸に恵まれたトスカーナ州では、トマトを使った煮込み料理屋豆料理、牛肉が多く食されていますが、それらにもトスカーナのワインはよく合います。

シチリア州

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古くからワインの生産が行われてきたシチリアでは、土着品種が多く、つくられるワインもまた多様性に富んでいるのが特徴です。エトナ火山を有するため、火山性土壌や石灰質の土壌が多く見られ、酸と豊富なミネラルを含むワインが生まれます。

またシチリアでは酒精強化ワイン「マルサラ」の生産も盛ん。酒精強化ワインとは、製造途中でアルコールを添加することでアルコール度数を上げ、長期保存を可能にしたワインのこと。元々、長期間の輸送にも耐えられるようにつくられたもので、スペインの「シェリー」、ポルトガルの「ポートワイン」と並び、世界三大酒精強化ワインに数えられています。

イタリアではその土地に適した多様なワインが造られている!

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古代ギリシャ人は、かつてイタリアを「ワインの地」と呼んだのだとか。パスタを知ることでイタリアに親しめるのと同様に、イタリアワインを知ることがイタリアの食文化を知ることにも繋がります。ぜひ多種多様なイタリアワインの中から、好みのものを見つけてみてくださいね。

※画像はイメージです。
※「料理と食シリーズNO.7 スパゲッティ パスタ料理」に掲載した内容を再編集しています。