おせちに入れる伊達巻の意味とは?巻き方は右と左どっち?和道一筋がわかりやすく解説!

おせちに欠かせない料理といえば、伊達巻がありますよね。波打つように綺麗に巻かれた鮮やかな黄色は、おせち料理の中でも特に目を引きます。そんな定番の伊達巻ですが、なぜ「伊達」というのでしょうか。そして、右巻きと左巻きのどちらで巻くのが正解なのでしょうか。

この記事では和道一筋が、伊達巻の意味や、巻く向きについてたっぷりと解説していきます。

そもそも伊達巻とは?

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伊達巻の主な材料は卵だけではないということをご存知ですか?
通常の卵焼きは卵や調味料のみですが、伊達巻には卵や調味料に加え、はんぺんが使われています。
卵焼きとは違う伊達巻独特の食感はこのはんぺんによるものなんですね。

そして伊達巻の1番の特徴と言ってもいい、でこぼことした波のような形は、伊達巻を温かいうちに巻き簾(まきすだれ)で巻くことできるものなんですよ。

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伊達という名前の由来は諸説あり、1つは「伊達」とは洒落ものであることから、見栄を張る、豪華に見せるなどの意味になり、伊達巻の見栄えの良さを言い表しているという説。他には、女性が和服を着る際に帯の下にしめる伊達巻に似ているからという説もあります。

形が巻物に似ていることから、知識が増えるようにという願いを込めてお節に入れられていると言われていますよ。

伊達巻の巻き方は右巻き?左巻き?

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おせちに入れる伊達巻ですから、当然縁起の良い巻き方をするのがベスト。
それでは右巻きと左巻き、縁起が良いのはどちらなのでしょうか?

気功・鍼灸・マクロビオティックスなどの考え方では、左回転だとエネルギーが抜け、右回転だとエネルギーが入るということになるとされています。
料理で言えば、食材を練る時は想いを込めて右回転、洗いものをする時には左回転が良いということになります。

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しかし伊達巻の場合は、裏返せば右と左が変わってしまいますよね。
エネルギーをその料理に込めたままにしたければ右巻きで盛り付けると良いでしょう。
反対に食べる人にエネルギーを吸収してもらいたい、またはお重の中で自分が料理に込めたエネルギーを放出させ、食べる人にその思いを受け取ってもらいたい時には、左巻きで盛り付けるのが良いでしょう。

伊達巻には知識が増えるようにという願いが込められている!

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伊達巻の主な材料は卵とはんぺん。右と左のどちらで巻くかは、伊達巻やおせちに込める想いによって変えるのがオススメですよ。

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