トリッパとは?イタリアで人気の食材のトリッパについて、ボ~ノ・イタリアーノがわかりやすく解説!

イタリア料理で、トリッパのトマト煮込みやトリッパのサラダを食べたことがありますか。トリッパは、イタリアでポピュラーな食材です。

そのトリッパについて、スペインのトリッパ料理との違いなど、ボ~ノ・イタリア~ノがおいしくてためになる解説をします。

そもそもトリッパとは

画像素材:iStock

トリッパはイタリア語でtrippa。「牛の胃袋」の総称です。牛には4つ胃袋があり、上から順にミノ(ガツ)、ハチノス、センマイ、ギアラ(アカセンマイ)です。トリッパは主に第2胃袋=ハチノスを指します。

イタリアでは、トリッパは煮込み料理によく使われるほか、ハーブやセロリなどのサラダにも使われます。

ちなみに、トリッパは牛の胃の総称ですが、牛の第2の胃(日本語のハチノス)はイタリア語ではreticolo (レティーコロ)と言います。

トリッパの調理法と、有名なフィレンツェ風とは

画像素材:iStock

トリッパ(ハチノス)は、ホルモンと呼ばれる内臓の部位ですので、臭みを消すために、セージ、ローズマリーなどの香草を合わせた湯で、何度もお湯を変え、湯でこぼし、下処理してから調味するのがポイントです。

画像素材:iStock

トリッパ料理で有名なのは、フィレンチ風トリッパ煮込み。Trippa alla Fiorentina(トリッパ アッラ フィオレンティーナ)です。トリッパのトマト煮込み。よく炒めた玉ネギ、ニンジン、セロリとともに下処理したトリッパをソテーしてからトマトで煮込みます。仕上げにパルミジャーノやペコリーノチーズをかけたり、レモンの皮を加えます。

イタリアのトリッパ料理とスペインのトリッパ料理の違いは

画像素材:iStock

トリッパは、イタリアの他、スペイン料理でもよく使われます。代表的なのは、カジョス。スペインのもつ煮です。

トリッパ(牛のハチノス)とひよこ豆(ガルバンゾ)などをトマト煮込みにします。お店では「カスエラ」と呼ばれる茶色い土鍋でよく提供されます。パプリカを燻製したピメントという、カツオ節のような風味の辛い調味料を使うのも特徴です。

トリッパは、牛の第2胃袋のことで、煮込み料理に

画像素材:iStock

トリッパは、牛に4つある胃袋の中で第2胃袋のこと。何度も湯でこぼしてから、トマトや野菜とともに煮込んで食べられます。チーズをかけたり、レモン汁をかけたり、仕上げでアレンジがいろいろでき、ワインにも合う料理なので楽しんでみてくださいね。

※画像はイメージです。