ジビエの種類や特徴は?お宝食材探検隊がわかりやすく解説!

皆さんは「ジビエ」にどのようなイメージがありますか?もしかすると、「値段が高い」「臭みが強い」「おしゃれな店でしか食べられない」といったネガティブな印象を持っている方もいるかもしれませんね。しかし近年は猟師さんや処理施設の努力によって、それらのイメージは大きく改善されました。

この記事ではお宝食材探検隊がジビエの種類や、それぞれの特徴について解説していきます。

そもそもジビエとは?

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ジビエとは狩猟によって捕獲した野生動物を、食肉としていただくこと。牛や豚、鶏などの「畜産」と反対の言葉として考えると分かりやすいかもしれません。
「ジビエ」という言葉はフランス語から来ていて、ヨーロッパでは中世から高級食材として扱われてきました。今でこそ庶民の食文化にも根付いているジビエですが、かつては自らの領地で狩猟を行える貴族のみが口にできた特別なものだったのです。

日本ではまだまだジビエは一般的な食材とは言えませんが、徐々に提供するお店は増えています。野生動物の肉は獣臭いというイメージがあるかもしれませんが、それはハンターや処理施設の技術により近年大きく改善されているんですよ。

日本におけるジビエの実情は?

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ニュースなどでよく、「イノシシが町に出没した」「畑の作物が鹿に食い荒らされた」などの報道を目にしますよね。しかし、害獣対策で狩猟された動物たちの約9割は、食べられることなく、そのまま廃棄処分されていることをご存知でしたか? これは、日本におけるジビエの需要がまだまだ低いことに他なりません。そんな背景があって、いまジビエの消費を拡大させるための活動が全国で行われているのです。

ジビエの種類は?

イノシシ

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日本では最も定番のジビエの一つ。猪肉は本来ほとんど臭みがなく、豚肉に近い風味が特徴です。赤身部分の旨味が非常に強く、ビタミンB群や鉄分が豊富に含まれています。なんと鉄分の量は豚肉の約4倍、ビタミンB12は約3倍もあり、ジビエを初めて食べるという人にもぴったりのお肉なんです!

シカ

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鹿肉も猪肉と同様に栄養価の高さが特徴。とりわけタンパク質や鉄分、ビタミンB6の含有量がずば抜けていて、日本でもフレンチレストランなどでは一般的に使われているジビエなんですよ。

プロが適切に処理をした鹿肉であればほとんど臭みは感じないので、ジビエ初心者でも挑戦しやすい肉の一つです。ちなみに鹿は種類によって風味の強さが異なり、ホンシュウジカは比較的風味が優しく、エゾジカのほうがジビエらしい野性味のある風味になるので、好みに合わせて食べ分けてみてくださいね。

ウサギ

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ウサギは鶏肉に近い味わいが特徴。臭みはほとんど感じず、ヨーロッパでは郷土料理にウサギ肉を使ったものも多く見られます。
高たんぱく低脂質なことに加え、神経や血液細胞を健康に保ってくれるビタミンB12も豊富に含まれている食材なんですよ。

クマ

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ジビエの中でも数があまり出回らないことから、希少価値の高いお肉です。強い旨味と独特の風味が特徴で、ツキノワグマに関して言えば、冬眠前と冬眠後が最も肉質が良くなると言われています。
熊肉は処理の仕方で風味が大きく変わり、処理を誤ると非常に獣臭い味になってしまうため注意が必要です。

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鴨は最も手に入りやすく、私たち日本人にも馴染みの深いジビエでしょう。和食でも鴨肉はよく見られますが、実はフランスでも鴨を使った料理は定番です。
料理に使われるもののほとんどが真鴨と呼ばれる種類で、脂の乗りの良い冬場が特に美味しくなるんですよ。

ハト

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鳩と言うと、公園などにいるグレーのものを想像するかと思いますが、ジビエとして食べられるのは「キジバト」という品種。
フランス料理ではメインディッシュとして登場するほど定番の食材で、肉厚でクセの無い味わいが魅力です。

ジビエとは狩猟によって捕獲された野生動物を食肉としていただくこと!

いかがでしたか?実はジビエの中にも臭みがほとんど無く、食べやすいものがあるんですよ。初心者であればまずはイノシシやウサギ、鴨、ハトといった肉が挑戦しやすくてオススメ。今回ご紹介したもの以外にも、キジやウズラなどなど美味しいジビエがあるので、興味を持った方はぜひその味を堪能してみてくださいね。

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