トルコ風ハンバーグ?「キョフテ」とはどんな料理?フードマニア編集部がわかりやすく解説!

世界三大料理の一つ「トルコ料理」。ケバブなどが広く知られていますが、トルコにはオスマン帝国時代から食べられてきた「キョフテ」という料理があり、現在では家庭料理として人気があります。

この記事では、トルコ料理「キョフテ」の特徴やその種類についてフードマニア編集部がわかりやすく解説していきます。

そもそもキョフテとは?

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キョフテとは、羊肉や牛肉の挽肉を団子状にし、焼いたり揚げたりするトルコ料理のこと。挽肉にはクミンなどの調味料が練り込まれているのが特徴です。トルコではサーチャと呼ばれるトマトベースのソースやヨーグルトソースをかけて食べられていて、スパイスの効いた肉団子を引き立てます。また、タネはしっかりと味付けされているため、ピラフなどの主食とも相性抜群です。

世界各地に肉団子状の料理がありますが、トルコのキョフテは長い歴史があります。ペルシア語で「叩かれる・潰される」(kûfteh)という意味を持つ「キョフテ」は、古代オスマン帝国時代から宮廷料理として親しまれ、挽肉が加工品として普及するずっと前から作られてきました。

キョフテの種類は2000種類以上?!

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古くから親しまれてきた「キョフテ」は地域によって作り方が異なり、種類もさまざま。なんと、トルコには2000種以上のキョフテがあると言われています。例えば、トルコ北西部のテキルダーでは、牛のあばら肉を使った「テキルダー・キョフテ」が親しまれていて、ジューシーな肉汁を楽しめます。また、トルコ北西部の古都・ブルサでは、「ピデリ・キョフテ」が食べられていて、炙り焼きのものが味わえます。

揚げて作るキョフテの種類も豊富で、「クル・キョフテ」や「イチリ・キョフテ」など、カリっとした食感が魅力です。「クル・キョフテ」はポテトフライを付け合せるのが一般的。ポテトフライとクル・キョフテのサンドイッチもファストフードとして人気があります。

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「イチリ・キョフテ」はコロッケのような揚げ物で、トルコのヨーグルトドリンク「アイラン」との相性が抜群です。他にも、小麦や卵にくぐらせて作る「カドゥンブドゥ・キョフテ」があり、家庭料理として親しまれています。

キョフテ料理の変わり種には、ジャガイモや青唐辛子、トマトソースなどと煮込む「イズミル・キョフテ」や、肉の代わりに挽き割り小麦を使った「ブルグル・キョフテ」などがあります。また、トルコには日本のユッケのように、生肉を食べる食文化もあり、お店では「チーキョフテ」という生キョフテを取り扱っているところも。

キョフテとは、スパイスの効いたトルコ風ハンバーグのこと!

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「キョフテ」とは、スパイスを練り込んで作る肉団子料理で、オスマン帝国時代から親しまれてきました。トルコでは各地域で独自に発展し、さまざまな調理法で楽しまれています。皆さんも、トルコに訪れた際はぜひ試してみてくださいね。

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