酢豚とはどんなもの?本場の酢豚は二種類ある!?フードマニア編集部がわかりやすく解説

日本でも親しまれている中華料理の鉄板である「酢豚」。もちろんこれは日本でつけられた名前で、そのルーツとされる中国料理は「古老肉(クゥラオロー)」と「糖醋肉塊(タンツゥロウカイ)」の2種類があるんです。

この記事ではフードマニア編集部が、酢豚の特徴やそのルーツについてわかりやすく解説していきます。

そもそも酢豚とは?

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酢豚とは、豚肉に片栗粉をまぶして揚げ、野菜とともに炒めて甘酢あんをからめた中華料理のことで、日本でも家庭料理としてしばしば作られる、なじみのあるメニューの一つではないでしょうか。

よくイメージされるのは揚げた豚肉や野菜がごろごろと入ったものですが、実は酢豚のルーツとされている中華料理は二つあるんです。早速ご紹介していきますよ!

「酢豚」のルーツとなった本場の酢豚とは?

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まずは「古老肉(クゥラオロー)」、こちらは角切りの豚バラ肉と、にんじんやピーマン、玉ねぎやたけのこなどの野菜を炒め、ケチャップベースの甘酢をかけていただく広東料理です。パイナップルの有無について論争になったりするのもこちらです。色どりも鮮やかで目に映える一品ですね。

続いて「糖醋肉塊(タンツゥロウカイ)」。こちらは豚肉の赤身などの塊肉に黒酢あんをかける北京料理のことで、真っ黒でつやつやとした見た目が特徴的です。「古老肉(クゥラオロー)」と違って、豚肉のみで作られる料理ですよ。白髪ねぎだけをトッピングとして添えることもあるんだとか。

パイナップルを酢豚に入れる理由とは?

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酢豚にパイナップルを入れるかどうか、その前にどうして酢豚にパイナップルを入れるようになったのでしょうか?その秘密は、清の時代にありました。

イギリス領だった香港やフランスの影響が強かった上海で、中国に住んでいる欧米人を相手に高級感のある料理をだそう!というのがきっかけだったんです。このパイナップル、当時は珍しい高級品で、一個90万もしたんですって!

酢豚とは、豚肉と野菜を炒めて甘酢あんを絡めた中華料理のこと!

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酢豚とは、豚肉に片栗粉をまぶして揚げ、野菜とともに絡めて甘酢あんをからめた中華料理のことで、実は酢豚のルーツとされている中華料理は「古老肉(クゥラオロー)」と「糖醋肉塊(タンツゥロウカイ)」の二種類あるんですよ。
ぜひ中華料理屋さんで食べ比べてみてはいかがでしょうか?

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