しば漬けという漬物を食べたことありますよね。どんな漬物なのかを和道一筋が解説します。

しば漬けという漬物を食べたことありますか。京都の名産です。柴漬けの「しば」とは何か、どんな漬物なのかを、和食一筋がおいしくてためになる解説をします。

しば漬けとは、どんな漬物か

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しば漬けは、ナスやキュウリに赤シソの葉を加えて塩漬けにしたものです。

農林水産省が選定する「うちの郷土料理」で、しば漬けは京都府の郷土料理に選ばれています。しば漬けは、「すぐき漬け」や「千枚漬け」と並び“京都三大漬物”と評されています。

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しば漬けは、柴漬けとも書かれます。その前は「紫葉漬け」と書いたそうです。「柴葉」とは、赤シソの葉のことを意味します。

しば漬けで漬ける野菜、ナスの他は

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しば漬けで漬けられる野菜は、主にナス、キュウリ、ミョウガです。これらの野菜を赤シソの葉とともに塩漬けした漬物です。赤シソのあざやかな紫色と酸味が特徴です。

京都市左京区の大原地区は赤シソの産地で、「しば漬け」は、大原の名刹・三千院の僧侶、聖応大師が発案したという説があり、平安時代後期からあったとされます。

しば漬けは、乳酸発酵の漬物

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しば漬けは、日本の漬け物では珍しい乳酸発酵の食品です。ですから、漬けてから出来上がるまでに数か月から1年もかかります。

赤シソはアクが強い野菜なので即席漬けには使えないので、長期間漬ける漬物の字漬けに合った材料と言えます。先人の知恵が感じられる漬物ですね。

しば漬けは、ナス、キュウリ、ミョウガと赤シソの葉と一緒に塩漬けした漬物

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しば漬けは、京都の三大漬物の一つ。乳酸発酵食品なので、免疫力アップも期待できる漬物。しば漬けを食べて、暑い夏を乗り切りましょう。

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