接客業におけるお見送りとは?お客様が喜ぶコツと定番フレーズを紹介

飲食店の接客で大事なのはお出迎えだけではありません。お帰りになるお客様へのお見送りをレベルアップすれば好感度が上がること間違いなし。

ここでは外食産業に長年携わってきたフードマニア編集部がお客様が喜ぶお見送りのコツとご挨拶を解説。これから飲食店を始める人や接客で悩んでいる人におすすめ!

「ありがとうございました」を伝える

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「ありがとうございます」は、お帰りになるお客様に感謝の気持ちを伝えて、心地よく帰っていただくための接客用語ですが、それだけでなく、店内にいるお客様にも、居心地の良さを感じてもらえる言葉でもあります。

他のスタッフの「ありがとうございます」の声に連動して言おうとしたら、お客様はすでに店を出た後だったという場面でも、「ありがとうございます」、「ありがとうございました」はハリのある声で言いましょう。帰るお客様に聞こえないのだから言わなくてもい いのではなく、店内の雰囲気を良くするため、店の接客係全員の印象が明るくなるように、「ありがとうございます」、「ありがとうございました」を言いましょう。

エレベーターの中へ、お見送りのことばを

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お客様がエレベーターにのってお帰りになるので、ひと工夫している店があります。その店は、 9階にあります。お客様が帰るとき、エレベーターの前までお見送りします。工夫は、ここから。エレベーターのドアが閉まってから、少し間を置いて、エレベーターのドアの隙間に近づいて、「ありがとうございました 」と言うそうです。

エレベーターに乗っているお客様に、その声は届くそうで、意外なタイミングで聞こえてくる「ありがとうございました」に、初めての人は驚きながらもクスッと笑う人も多いそうです。この最後の仕掛けを体験させたくて、友達を連れて来るお客様もいるそうです。

店の外で、 2人、 3人でお見送り

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会計を終えたお客様をお見送りするとき、店の外に出てお見送りをする焼肉店があります。それも、会計係の1人ではなく、2人、3人でお見送りします。

レジのところに向かうお客様がいたら、その後に店外に出てお見送りできる余裕があるスタッフは、お見送りをするようにしたそうです。少しの間とはいえ、客席から離れ、店内の接客に支障をきたしては意味がないので、お見送りをするスタッフは「お見送り行ってきます」と他のスタッフにきちんと告げるようにし、「急にいなくなった」ということがないようにしています。戻ったときも「戻りました」ときちんと報告することもルー ルにしました。

接客業のお見送りはリピーターを増やすチャンス

料理や接客の内容がどんなに良くてもお見送りで失敗したらお客様は不快になるかもしれません。気分良く帰れるような接客パターンをスタッフ全員できちんと身につけておきましょう!

※画像はイメージです
※「飲食店の好感接客サービス教本」に掲載した内容を再編集しています