接客時のお会計をスムーズに!お客様が喜ぶ対応を編集部が解説

会計は接客サービスの最後の場面です。お金のやり取りですから、間違いがないようにするのが基本ですが、この最後の接客場面で店への好印象が増すようにしたいものです。

ここでは外食産業に長年携わってきたフードマニア編集部が会計時のスムーズなサービスを解説。これから飲食店を始める人や接客で悩んでいる人におすすめ!

会計時は、基本の流れで

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レジで会計をするときは、間違いがないように、基本の流れを厳守するようにしましょう。

伝票を預かる

計算をする

支払い or お金を預かる(現金の場合)

おつりを渡す(現金の場合)

お客様をお見送りする

それぞれの場面で、忙しいときでも接客用語、ひと言、おじぎなどを省略したりしないようにします。一つ一つの場面をきちんと対応しましょう。どれも簡略化したりしないように。それが会計時の間違いをなくすポイントです。

会計時は、ひと動作+ひと言で

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会計時は、お客様と近い距離での接客場面になります。また、お客様が帰る直前は、店の印象を左右する場面にもなります。はっきりとした言葉で応対しましょう。

・伝票を預かる→ ありがとうございます
・計算をする→金額をお客様に伝える
・お金を受け取る→ 受け取った代金を告げて確認する
・おつりを渡す→〇〇円のお返しになります
・お見送り→ありがとうございます

会計をするときは、一つ一つの動作に、必ず、ひと言を添えて対応をします。しかも、それぞれのひと言は、はっきりと伝わるように意識して言いましょう。

会計の金額は、消費税の説明も

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メニュー表の価格表示が消費税別の場合、会計時にお客様が考えていた金額と違うということも起きがちです。だから、会計はいくらで、消費税分がいくらで、合計でこれだけいただきます、という言い方をしましょう。

「税込みで〇〇〇円になります」という言い方は、ぶっきらぼうに聞こえることがあります。常連客で、店が外税であることをわかっていても、会計のときはケジメをつける意味で初めてのお客様と同様に対応するのがいいでしょう。

おつりは、キャッシャー・トレイにのせて

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今は電子マネーも増えてきましたが、現金で支払う人もまだ多いですよね。おつりを渡すときは、手渡しより、キャッシャー・トレイにのせて差し出し、お客様に受け取ってもらうのがいいでしょう。

このとき、お札と小銭を渡すときには、お札を並べて、その上に小銭を置きます。お札はずらして重ね、ひと目で何枚あるかがわかるようにします。小銭は、種類ごとに分けてのせて、見てすぐにいくらあるかわかるようにのせます。

おつりの金額を伝えながらキャッシャ―・トレイを差し出します。おつりを取り終わり、 お客様が確認して財布にしまったのを確認して、「ありがとうございます」を言いましょう。いい笑顔と、ハキハキした言葉で「ありがとうございます」を伝えます。続けておじぎもして、動作でも感謝の気持ちをお伝えしましょう。

つり銭は充分に用意しておくこと

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つり銭が充分にあるかは、開店前にチェックしておきます。小銭、千円札が不足しそう なら、早めに対応します。帰るときは、お客様は早く帰りたいので、おつりを用意するのに会計で待たされると、イライラがつのります。何より、最後に店への悪い印象を持たれてしまいます。

接客時のお会計で印象アップ!

当たり前のことですが、会計を終えて、お客様はお帰りになります。ここでスムーズにいかないとお店の印象も悪くなるので、気を抜かないように接客するようにしましょう。

※画像はイメージです
※「飲食店の好感接客サービス教本」に掲載した内容を再編集しています