接客の基本はあいさつ!お客に喜ばれるあいさつを編集部が解説

あいさつは業種を問わず、すべ ての飲食店で使われます。その使い方、言い方次第で、ライバルの店と比較されてしまうもの。単に使えばいいのではなく、好感度の高いあいさつを目指しましょう。

外食産業に長年携わってきたフードマニア編集部が好感度の高いあいさつの方法を解説。これから飲食店を始める人やサービスで悩んでいる人におすすめ!

「いらっしゃいませ」の基本

画像素材:写真AC

「いらっしゃいませ」は元気よく言います。明るい声で言いましょう。 自分では、「元気よく」、「明るい声」のつもりでも、そのようにお客様に伝わっていなかったら損ですし、そもそも、「いらっしゃいませ」の声が届いていなかったら問題です。

「いらっしゃいませ」は、お客様をお迎えする言葉であると同時に、お店に入ってきたことを確認しましたよという合図でもあります。言えばいいのではなく、お客様に合図として伝わるように意識して言いましょう。

「いらっしゃいませ」は、最初の「い」をはっきり言うように意識すると、明るく伝わります。「いらっしゃいませ〜」のように語尾を伸ばしたり、語尾にアクセントを置く言い方はやめましょう。

いらっしゃいませ+おはようございます

画像素材:写真AC

「いらっしゃいませ」のあとに、あいさつの言葉を添えるのは、親しみが増す言い方になります。とくに、「おはようございます」は言いやすいです。常連客に「こんにちは」「こんばんは」だけを言うのは、他にお客様がいないならいいですが、他のお客がいたら、そのなれなれしさが不快感を与えるかもしれません。

常連客にも常に「おはようございます。いらっしゃいませ」と、「いらっしゃいませ」を意識して言うようにして、けじめをつけることも大切です。

おはようございます、こんにちは、こんばんは

画像素材:写真AC

店の外を掃除したり、店の窓を外から拭いたりするときには、店の前を通る人に、あいさつしながらやりましょう。あいさつをすることで、店の存在を知ってもらえます。掃除をしている姿を目に止めて もらえるので、清潔な店であることもアピールできます。明るく元気にあいさつすれば、 明るい店であることもアピールできます。 店の外を掃除することも、接客サービスの仕事の一部なのです。

いらっしゃいませ、いい天気ですね

画像素材:写真AC

これらも、常連客向けにいいでしょう。ただし、天気の話題をするときは、「今日は1日雨のようですね」とか「風が強いですね」とか、イヤなイメージを思い浮かばせるような言葉は、添えないようにしましょう。これからくつろごうとしているお客様へは、マイナスイメージの言葉はかけないようにします。これも気くばりです。

接客業のあいさつはお客様との距離で使い分けましょう

離れたところから言う「いらっしゃいませ」は、より元気よく、大きめの声で。正面の位置に立ったお客様には、落ち着いた声で「いらっしゃいませ」。 お客様には、どういう「いらっしゃいませ」が喜ばれるのかを考えて働くと、接客への意識が高まりますよ。

※画像はイメージです
※「飲食店の好感接客サービス教本」に掲載した内容を再編集しています