好感度の高い接客とは?人気飲食店の具体例やコツを編集部が解説

お客様にとって好ましい接客というのはどういうものでしょうか?評判の高い飲食店の具体例を見て参考にしてみましょう。

ここでは外食産業に長年携わってきたフードマニア編集部が好感度の高い接客のコツを解説。これから飲食店を始める人や接客で悩んでいる人におすすめ!

「限定」をおすすめする

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「販売期間」を限定して販売する、「販売個数」を限定して売るなど、「限定」をアピールして、「今だけ」、「あるだけ」の付加価値を付ける売り方があります。

その「限定」を、どのようにセールスしたらいいでしょうか。「○日までの限定販売なのです」では、単に説明しただけにすぎません。「初採りのものなので、○日までの限定になります。ぜひ、お試しください」とおすすめすれば、「限定」の価値を伝えられます。

また、販売個数限定も、「店長が大事に取っておいた限定国産ワインなのです」と説明すると、どうして大事に取っておいたのか、どこが希少なのか、お店の人に尋ねたくなります。お客様との会話を広げることも、好感度アップにつながります。

食べ比べメニューをおすすめ

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食べ比べのできる一皿を提供すると、提供するときに内容を説明することが大切になります。

たとえば、産地の違いの説明。材料の種類の違いの説明。合わせる調味料の違いの説明などです。また、何から食べるのがおすすめか、食べ方のおすすめもできます。

ある居酒屋では、「うにフェア」と題して、産地別うにを盛り合わせたメニューが好評です。うにの産地と同じ県内の日本酒も用意し、マリアージュも楽しんでもらっています。 おすすめを展開できるように準備しておくと、お客様との会話を広げられます。

お持ち帰りをおすすめする

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メニュー表に、「お持ち帰りできます」と表記すれば、売れるわけではありません。また、「お持ち帰りでいかがですか」とおすすめしても、それが好感接客にはなりません。お持ち帰りできるメニューを、どのようにおすすめしたら、お客様に喜んでいただける でしょうか。

あるレストランでは、唐揚げを「ご家族へのお土産にどうぞ」とメニュー表に書いてアピールしました。また、イートインで注文を受けたときも、「当店の名物ですので、ご家族のお土産にもどうぞ」と説明を添えるようにしました。ランチの営業時間中に昼食用に買いに来る主婦もいて、売上げアップに貢献しているそうです。

飲み放題から好感接客につなげる

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ある居酒屋では、宴会の飲み放題プランを予約したお客様には、宴会の途中で、飲み放題リストにない焼酎の5合ボトルを提供する販促を始めました。

その焼酎ボトルを提供する際、「飲み放題のお酒リストには入っていない焼酎ですが、 おいしいのでよろしかったらこちらもお飲みください。もし残っても、このボトルは2か月キープできますので」と説明をします。宴会の途中で提供するのは、残してもらうことを狙ってのこと。そして、飲み残してキープしてもらったお客様のほとんどが、後日再来店するそうです。

辛味を味変のおすすめに

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あるレストランでは、 4種類の辛味オイルをサービスしています。辛味オイルは、一味オイル、山椒オイル、ハバネロオイル、激辛生姜オイル。サラダ、ピラフ、パスタなど、何にでも途中でかけて、味の変化を楽しんでもらうもの。それぞれ、辛味は強めにし、「すごく辛いので注意してかけてください」とひと言添えて提供をして、お客様との会話の糸口にもしています。

「ほんとに、すごく辛かった」とクチコミが広がり、また、「次回は別の辛味オイルに挑戦」というお客様も多いそうです。

好感度の高い接客は、販促やイベントを上手に組み合わせること

販促やイベントを実施するときは、普段とは違う接客場面が生まれます。フェアのメニューをおすすめしたり、説明したり、販促が普段とは違う会話のきっかけになり ます。お客様との会話のやりとりから、接客の好感度を上げていきましょう。

※画像はイメージです
※「飲食店の好感接客サービス教本」に掲載した内容を再編集しています