ラーメン見聞録「ラーメン屋の大盛りの現状」について考察
つけめん屋に多い傾向ですが、麺の量が小盛りから大盛りまで選べるというラーメン店も多いですね。しかし、大盛り無料だからといってお客が来るとは限りません。そこにはどんな工夫があるでしょうか?
そこで、長年ラーメン業界を見聞してきた私が、今回は「ラーメン屋の大盛りの現状」について考察してみました。
— 目次 —
「大盛り無料」というだけお客を呼ぶのは難しい傾向に
大盛りと並盛りを同一料金にする、いわゆる「大盛り無料」の売り方をする店は増えてきました。さらに、その上の特盛りも同一料金にする店も。しかし、麺のボリュームを増やして、満腹感だけをターゲットにした評判狙いでは、限られた若い客層や男性客のみを対象にすることでもあります。
大盛り無料の店が増えたので、このサービスそのものも目新しさがなくなってきたのも事実。同様に、太麺でボリュームがあっても、それで話題を呼びにくくなってきました。さらに何か、プラスαの魅力がないと、麺のことで評判は呼べないというのが現状です。
麺の粉の魅力は、プラスαの魅力になる
つけめん屋に得に多い傾向ではあるのですが、麺の大盛り無料は当然で、今はむしろ、麺の粉に魅力を感じるように工夫していることが多いですね。
麺に全粒粉を加えると、食物繊維とミネラル分が増え、ヘルシーイメージが高まります。また、麺にタピオカ粉を混ぜる店やさぬきうどんの粉を配合する店、トウモロコシ粉を配合する店も。これは食感と風味が変わるのが狙いではりますが、その前に、「どんな味わいの麺なのだろう?」と、お客に好奇心を抱かせることができることができ、ここにプラスαの魅力が生じます。
一種類の麺ではなく、2種類から選べるようになっているお店も
基本となる中太麺のほかに平打ち麺も選べるというお店もあり、それもまた魅力が広がりますね。
太麺を使用しながら、茹で麺器は讃岐うどん用の茹で麺器を利用する店もあります。重いフタをして茹でるので、圧力がかかって通常の茹で麺器で茹でるより2~3分も早く茹でられるという仕組み。太麺だけれど待ち時間が短いというのも、プラスαの魅力でもあります。
いろいろと見た結果「ラーメン屋は大盛りよりもプラスαで勝負する店が増えてきている」ということ
昔に比べ、「大盛り無料」がキャッチとして弱くなってきているのも事実。もはや、つけ麺に関しては大盛りが無料なのは当然とはなっているので、麺の粉や種類などに工夫をしてそこをお客にどのように魅力を感じてもらうかがラーメン店においては大事な要素になっています。
※画像はイメージです。
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ラーメン業界という“大海原”を“大航海”してきた私が、ラーメン業界の今と昔を語っていきます。
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