元祖・お子様ランチは中華メニューもプラスで進化!?『お好みダイニングカトレヤ 松坂屋上野店』

「お子様ランチ」は実はデパートの食堂生まれ。子連れのお客に喜んでもらおうと開発されたもので、上野にある松坂屋さんでは今でも看板メニューなんです。しかし、元祖的な存在であるお子様ランチなのに独特の進化を遂げているって知ってました?なんと…お子様ランチなのに中華メニューも加わっているんです!

今回は『お好みダイニング カトレヤ 松坂屋上野店』さんのお子様ランチを徹底的にご紹介!

松坂屋上野店のお子様ランチの歴史

画像提供:松坂屋上野店

昭和6年(1931年)の春、お花見で賑わう上野。松坂屋さんの「大食堂」では、子連れのお客でいっぱいでした。そこでシェフは、「せっかくお子さんがたくさん来てくれるんだから、お子さんが喜んでくれるような料理を作ったらどうだろう」と考案したのが、元祖・お子様ランチ。当時は白ごはんにコロッケとオムレツがメインのシンプルなものでした。

画像提供:松坂屋上野店

そして、昭和7年(1932年)には、さらに「お子様向け」に改良されたお子様ランチが登場。ケチャップライスにハンバーグ、オムレツ、さらに日の丸の旗が加わった、お子様ランチのルーツ的なスタイルが完成したのです。1960年代前半には、不動の人気メニューに!この時期におもちゃのおまけがついて、現在のスタイルに影響を与えました。

お子様ランチの老舗なのに「中華風」!?

現在でも「デパートの食堂」の雰囲気を残しつつ、さまざまなジャンルのメニューを提供しています

当時は別館のファミリー食堂で販売していたお子様ランチですが、現在は本館の7階にある『お好みダイニング カトレヤ』で販売。ここは洋食から中華、和食まで幅広いメニューが楽しめる、まさに「ファミリー食堂」の味を引き継ぐ店。

さぞ定番のスタイルのお子様ランチかと思いきや…なんと2022年現在のお子様ランチは中華メニューもプラス!これはどういうことなのでしょうか?

お子様ランチなのに中華風!?

現在のシェフは、子供の頃に松坂屋でお子様ランチを食べた世代。『お好みダイニング カトレヤ』の店長になるとは思っていなかったとのことですが、なんと定番のお子様ランチに革命を起こすことになります。シェフはお子様ランチといえば、洋食というイメージが多い中、2020年にリニューアルの際、あえて「中華メニュー」を加えることにこだわってみたとのこと。

これには理由があって、それ以前はアレルギーなしのお子様カレーを提供していたのですが、パパママからは「服が汚れる」ということで敬遠されがちでした。そこで「子供が食べたいとタダをこねる」というようなお子様ランチはなにか?それを目指して再度研究して開発したそう。そこで登場したのが、この「中華メニューも加わったお子様ランチ」です。コンセプトは「お母さんが安心して頼めるメニュー」として、服もあまり汚れないというのもポイント。

チャーハンの上にミニ国旗が刺さっているという独特のスタイル

まずはライス。一般のお子様ランチのライスといえば、ケチャップライスですが、 『お好みダイニング カトレヤ』ではチャーハンがウリなので、あえてチャーハンを選択。50gなので子供にもジャストサイズ。お隣のホットドッグもミニサイズというのも嬉しいですね。

ハンバーグじゃなく中華風団子が特徴

そして、ハンバーグはどこのお子様ランチにもあって定番すぎるので、こちらでは「中華風肉団子」に変更。ケチャップを使って甘めにしているので、子供でも本格中華の味わいを!

プリンは昔ながらの素朴なスタイル

パパママとしてはお子様ランチだと、子供はデザートのフルーツを先に食べてしまうこともあるというのが悩み。そこでデザートはプリンに変更。プリンは希望すれば最後に提供することも可能です。

古き良きお子様ランチの伝統は今でも続く

おもちゃの種類がたくさん!

思いっきりリニューアルされていて、定番のお子様ランチの「らしさ」がないのでは?と心配になる人もいるかもしれませんが、そこは長年の歴史を持つ松坂屋さん!定番のおもちゃのサービスは今でも存命。古き良き昭和のおもちゃ…哀愁が漂うのと同時に今の子供にも伝えたい文化でもありますね。

実はお子様ランチは大人でも楽しめる!大人も満足させるのが、元祖・お子様ランチ

意外なことに、こちらのお子様ランチは大人でも頼めるんです。あまり量が食べられないお年寄りがちょっと食事をしたい時に注文することもあるそう。でも、大人が注文した場合は、おもちゃはセットにならないのでそこだけは注意!

お好みダイニングカトレヤ 松坂屋上野店

住所 東京都台東区上野3-29-5 松坂屋上野店本館7階
営業時間 11:00~19:00
定休日 無休(1月1日は除く)
  ※記載のデータは取材時のものです。