チョコレートに規格はある?お菓子マニアが解説

ミルクチョコレート、ホワイトチョコレート……こういった表示が書かれたチョコレート製品をよく見ますが、違いはどこにあるのでしょうか?実はチョコレートには明確な規格があるのです。

ここではスイーツに関する本を多く出版してきたお菓子マニア編集部がチョコレートの規格について解説していきます。チョコレートに詳しくなりたい人におすすめ!

チョコレートに規格はある?

画像素材:写真AC

実はチョコレートの規格では、世界的にコーデックス委員会と呼ばれる国際食品規格委員会の規格があるです。この規格に当てはめるには、カカオ分の含有量をはじめとしたいくつもの条件があります。そして世界規格とは別に、日本では国内独自の規格もあるので少しややこしいですね。

ショコラトリーでよく使われるチョコは、以下の4種類。

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■スイートチョコレート
総カカオ分(カカオ固形分 + カカオバター)が55〜60% のチョコレートのことで、砂糖は加えていますが、乳製品は原則として加えていないもの(ごく少量の乳製品が加えているメーカーのものも)。

■ビターチョコレート
スイートチョコレートのうち、総カカオ分が60%以上含むチョコレートは、特にビターチョコと呼ばれることがあります。スイートチョコに含まれるので、砂糖は加えていますが、原則として乳製品は加えていません。カカオ分は最近では90%近いものも。

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■ミルクチョコレート
スイートチョコに乳製品を加えたチョコレートで、乳固形分が14〜30%配合されているもの。

■ホワイトチョコレート
カカオバター(カカオ豆の脂肪)に砂糖、乳製品、香料などを配合したもの。カカオマスが入っていないので白くなります。フランス語で「白」の意味の「ブラン(Blanc)」とも呼ばれることも。

チョコレートには規格がある!

実はミルクチョコレートやホワイトチョコレートといった表示は規格であって、構成されている成分などで決まります。そして、味も違ってくるのでその商品の味わいも予想できるように。ぜひ一度チェックしてみてくださいね!

※画像はイメージです
※MOOK「ショコラティエの技術」に掲載した内容を再編集しています