「ドーンと福井in神楽坂 越前・若狭まつり」で販売された鯖寿司や水ようかん、ぐじについてフードマニア編集部がご紹介!
2022年11月26日(土)・27日(日)に、東京・神楽坂で福井県の特産品・名物などが登場する「ドーンと福井in神楽坂 越前・若狭まつり」が開催されました。地元の商店街や神社、組合などの協力のもと、数多くの福井の名産品が出品。3年ぶりの開催もあって大盛況のイベントとなりました!
今回は、フードマニア編集部が「ドーンと福井in神楽坂 越前・若狭まつり」と、そこで販売されていた福井の名産について紹介します。
— 目次 —
そもそも「ドーンと福井in神楽坂 越前・若狭まつり」とはどんなイベント?
「ドーンと福井in神楽坂 越前・若狭まつり」とは、福井県の特産品や観光情報などを発信するイベントです。2008年より毎年行われているイベントですが、今回はコロナ禍もあって実に3年ぶりの開催。福井県越前・若狭の名産である鯖のへしこや、越前がになど、さまざまな特産品が販売されました!
ところで、なぜ東京の新宿区神楽坂が開催地なのでしょうか?実は、福井県にとって神楽坂はゆかりの地。その歴史は江戸時代にまで遡ります。かつて江戸時代の神楽坂周辺には、小浜藩の屋敷がありました。これは寛永5年(1628年)に、小浜藩主である酒井忠勝が三代将軍徳川家光から神楽坂を譲り受け、のちに若狭国(福井県)小浜藩の下屋敷になったのが始まり。神楽坂通りは、この酒井家の下屋敷と牛込御門を繋ぐ約1kmの道を、酒井忠勝が江戸城へ向かう道として整備されたのです。
どうして福井は「鯖寿司」が有名なの?
鯖寿司の発祥は京都ですが、京都と福井にはサバに関する繋がりがあります。福井県・若狭地方は、古くから朝廷に海の幸を献上する「御食國(みけつくに)」として知られる地域。中でも若狭湾でとれたサバは、「鯖街道」を通じて京都に流通し、京都の食文化の発展に一役買った存在なのです。
若狭地方でもサバを食べる文化があり、「丸焼きサバ」や「へしこ」、「焼き鯖寿司」などサバを使った多くの名産品が登場。サバの魅力を熟知している若狭地方だからこそ、さまざまなサバの味わい方が存在し、鯖寿司なども名産になったと言えるでしょう。
福井の名物「ぐじ」とは?
ぐじとは、福井県・若狭湾でとれるアマダイのこと。名前の由来は、アマダイの角張った頭の形から「屈頭魚(くつな・くづな)」と呼ばれていたものが、「ぐづな」・「ぐづ」と次第に訛っていき、「ぐじ」と呼ばれるようになったと言われています。
ぐじの中でも、厳しい基準によって選ばれたものを「若狭ぐじ」と呼びます。延縄漁や釣りでとり、新鮮で形が美しく、体重が500g以上のぐじから厳選。高級食材であり、淡白でありながら味わい深い甘みが魅力ですよ。
11月に水ようかん?福井では常識!?
涼しげな見た目から夏の風物詩のイメージもある水ようかんですが、なんと福井では冬の風物詩!他の地域と比べて福井の水ようかんは、柔らかく瑞々しいのが魅力です。それゆえに痛みやすくもあるため、寒い冬に食べるようになったと言われています。
他にも諸説あり、その昔、年末の帰省時に奉公先から持ち帰った小豆で作った「丁稚ようかん」が起源という説も。福井の水ようかんは、福井ならではの独自の食文化を築いた存在なのです。
「ドーンと福井in神楽坂 越前・若狭まつり」は福井県の名産物で溢れていた!
3年ぶりの開催となった「ドーンと福井in神楽坂 越前・若狭まつり」は、福井県の魅力を一同に体感できるイベント。さまざまな福井の名産品が登場し、福井の文化を楽しむことができます。来年2023年11月の「ドーンと福井in神楽坂 越前・若狭まつり」は、ぜひ参加してみてくださいね!
※写真ACの画像はイメージです。
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