フォアグラとはどんなもの?ふれんちハンターが分かりやすく解説
キャビアやトリュフと並び、世界三大珍味の一つであるフォアグラ。同時に高級食材として知られ、フランス料理に欠かせない食材でもあります。
ここではふれんちハンターがフォアグラの基礎知識に加え、その食べ方などもご紹介していきます。
そもそもフォアグラとは?
有名な話ではありますがフォアグラとはガチョウやアヒル、鴨の食用肝臓のことを指します。餌を多量に与えて肥育させたフォアグラは滑らかな舌触りが特徴。
鶏のレバーと風味は少し似ていますが、フォアグラのほうが脂肪分が多く、より濃厚な味わいです。主な原産国はフランスで、全世界で生産されるフォアグラのうち7割以上がフランス国内で消費されています。
フォアグラの歴史は意外にも古く、古代ローマの時代にはガチョウに干しイチジクを与え、その肝臓を食べていたという説があるくらい。
現在のフランスではクリスマスシーズンの消費量が全体の8割にのぼります。世界一の原産国であってもやはりフォアグラは特別な食材なのです。
鴨のフォアグラが主流!
フランスで作られるフォアグラの約99%が鴨のフォアグラです。その理由は飼育の容易さにあり、ガチョウからフォアグラを取ろうと思った場合、鴨よりも数か月余分に時間が必要になってしまいます。
そのため同じフォアグラであってもガチョウのほうが高級品とされていて、味も鴨と比べて繊細で軽い風味が特徴なのです。
より濃厚な鴨のフォアグラを食べ慣れている人は、もしかするとガチョウのフォアグラを食べたときに物足りなさを感じてしまうかもしれません。
フォアグラのおすすめの食べ方
一般的にフォアグラには甘い食べ物がよく合うとされています。特にさわやかなフルーツの甘みと濃厚なフォアグラの風味が抜群の相性で、フォアグラをオーダーすると高確率でフルーツや甘いソースが添えられています。
ワインにこだわりのある人ならば、フォアグラに合わせて甘口のワインを頼む人も多いです。また調理方法としてはテリーヌやソテーが定番で、テリーヌの場合パンにのせて食べるのがフランス流です。テリーヌと違い、カリッとした表面と中の溶けるような食感が特徴のソテー。火が通るだけで全く違った印象になるので是非両方とも味わってみてください。
もはやフォアグラは珍味ではない?
今やレストランなどでも多く見かけるようになったフォアグラ。その食べ方も伝統的なものにとらわれず多様性に富んでいて、日本ではとんかつやお寿司、焼き鳥、そしてスナック菓子にまで使われた例もあります。
珍味と言われるほどの物珍しさはないものの、まだ気軽に買える食材ではないのも事実。 ぜひ本場フランスに倣って大切な日に食べてみてはいかがでしょうか。もしかするといつもより特別な時間になるかもしれません。
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