どじょう鍋とはどんなもの?柳川鍋との違いは?和道一筋がわかりやすく解説!
みなさんは「どじょう鍋」という料理の名前を聞いたことはありますか?お店で見かける機会も、家庭で食べる機会もあまりないドジョウ料理。他にも「柳川(やながわ)鍋」というどじょう鍋によく似た料理があるんですよ。
この記事では和道一筋が、どじょう鍋の特徴や、柳川鍋との違いをたっぷりと解説していきます。
そもそも「どじょう鍋」とは?
どじょう鍋とは、ドジョウを鍋で煮込んだ料理のこと。「どぜう鍋」と表記されることも多いですよ。
どじょう鍋には2種類あります。一つは「丸鍋」と言い、生きたドジョウを酒に入れて酔わせてから割り下で煮込むもの。もう一つは、ドジョウを背開きにして骨を抜き、ゴボウと一緒に煮込む「ぬき鍋」です。
ドジョウを丸ごと煮込むので「丸鍋」、骨を抜くので「ぬき鍋」と言うんですよ。
さて、今では食材としてあまり馴染みのないドジョウですが、実は昔は違ったんです。肉食がタブーとされていた江戸時代の日本、栄養価の高いドジョウは「力が付く食材」として親しまれていました。どじょう鍋は、そんな江戸で生まれた郷土料理なんですよ。
今でも浅草や駒形などでは老舗の店でどじょう鍋をいただくことができます。その中でも特に古いのが、1801年創業の「駒形どぜう」。旧仮名遣いの正しい表記は「どぢやう」「どじやう」ですが、四文字では縁起が悪いということで、1806年に「どぜう」としたのだそう。
それから江戸末期になると、他の店も続いて「どぜう」としたのです。「どぜう鍋」と書くのにはそのような由来があったのですよ。
柳川鍋との違いは?
同じドジョウを使った鍋料理に「柳川鍋」があります。
柳川鍋とは、ドジョウは開いて骨を取り、ゴボウを加えて卵でとじた鍋料理です。「ぬき鍋」と似ていますが、卵でとじるところがこの柳川鍋の特徴です。
「柳川」という名前は、この料理に使う土鍋が九州の柳川のものだったことに由来する説があるんですよ。
どじょう鍋は江戸時代から親しまれていた鍋料理!
鍋でドジョウを煮込んで作る「どじょう鍋」。ドジョウを丸ごと煮込む「丸鍋」と、開いて骨をとって煮込む「ぬき鍋」の2種類があります。また、開いたドジョウをゴボウと煮て卵でとじたものを「柳川鍋」と言います。
皆さんもこの機会にぜひ、どじょう鍋を食べてみてはいかがでしょうか?
※画像はイメージです。
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