ブランダードとはどんなもの? ふれんちハンターが作り方もご紹介!

皆さんはブランダードという料理を聞いたことがありますか?あまり聞き馴染みのないこの料理、フランス発祥の郷土料理なんですって。 

今回はこのブランダードについて、 ふれんちハンターがわかりやすく解説していきます。
 

そもそもブランダードとは?

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ブランダードとは、フランス語で「かき混ぜる」という意味があり、その名の通り、鱈(たら)を牛乳・じゃがいもと一緒に煮込んで混ぜ、ペースト状にした料理のこと。 地中海に面した南フランス・ラングドック地方の郷土料理で、フランス人にとっては馴染み深い料理なんだとか。 

現地では「バカリャウ」という、スペインやポルトガルでよく食べられている干し鱈を使ってブランダードを作ります。 元々保存食であったバカリャウの切れ端や尻尾の部分をほぐし、牛乳でくさみを消してすりつぶしたじゃがいもと混ぜて作られていたのが起源なんだとか。 

どうしてヨーロッパでは鱈を使った料理が多いの?

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このブランダードを含め、ヨーロッパでは鱈を使った料理が多くあります。 代表的なものに、イギリスのフィッシュ&チップスやノルウェーのルーテフィスクなどがありますよ。ではどうして、ヨーロッパでは鱈が愛されているのでしょう?その秘密のカギは、バイキング時代にありました。

元々鱈はノルウェーやアイスランドなど、北欧の海でよく獲れるお魚です。そして 8~11世紀ごろにスカンジナビア地方に住んでいたバイキングが航海をはじめ、たどり着いたのがアイスランドでした。バイキングたちは収穫した鱈を干すことで長期保存し、これが長い航海には欠かせないものになったのです。そして彼らは干し鱈を交易品としてヨーロッパ各地へ進出し、干し鱈がヨーロッパに広がっていきました。

現在でもアイスランドやノルウェーでは干し鱈が多く作られていて、各国へと輸出されていますよ。 

ブランダードの作り方は?

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ブランダードは先ほど紹介した「バカリャウ」など干し鱈を使って作られますが、鱈の切り身でも作ることができますよ。身近な食材で簡単に作ることができるので、是非作ってみてくださいね。 

○材料 

・鱈の切り身 二切れ 

・牛乳 80cc 

・じゃがいも 2個 

・ニンニク 1欠片 

・オリーブオイル 大さじ 1 

・塩 少々 

・コショウ 少々 

1.じゃがいもを茹でるかレンジで加熱し、軽くつぶします。 
2.鍋にオリーブオイルとニンニクを入れて火をつけ、香りが出るまで炒めます。 
3.2に魚と牛乳を入れ、煮込みます。 ここでじっくり煮込むことで、臭みを消します。 
4.じゃがいもを加え、ミキサーなどで混ぜてなめらかにします。 
5.塩やコショウで味を整えます。これで完成です。手軽にフランスの郷土料理を味わうことができますよ。

ブランダードとは、鱈を使ったラングドック地方の郷土料理のこと!

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ブランダードとは、鱈を牛乳やじゃがいもと一緒に煮込んで混ぜ、ペースト状にした料理のことで、南フランスのラングドック地方の郷土料理です。 鱈の切り身とじゃがいもで気軽に作ることができるので、フランス人馴染みの味を是非作って試してみてくださいね。 

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