ますます進化する「和栗のモンブラン」

「モンブラン」のなかで、とくに人気が高いのが、「和栗のモンブラン」です。年中販売されることが多いモンブランですが、「和栗のモンブラン」は、その年に収穫された栗を使用し、収穫が終わったら販売も終わるという期間限定で販売されます。それだけに「今だけの味」の付加価値があり、人気を後押ししています。
どこの県産の栗を使うかも、和栗のモンブランの魅力に
「和栗のモンブラン」を提供するケーキ店では、通年出すモンブランとの違いを明確にするために、「和栗」の産地も表示しているところが多いです。熊本産、茨城産、高知産、愛媛産などです。産地を具体的に表示されると、なんとなく、その地方のイメージが広がります。自分の出身地の近くだと、親近感も信頼感も増します。

「和栗」に合わせ、「和」により寄せたモンブラン
「和栗のモンブラン」を、和栗を使用するだけでなく、さらに「和」に寄せ、ほうじ茶と組み合わせで魅力を高めているのが、東京・奥沢の人気パティスリー「アンフィニ」です。
「和栗」は四万十産のものを使用。栗そのものの味を感じてもらうために、砂糖は加えないでマロンクリームは作ります。
土台にするアーモンドパウダーを加えるメレンゲには、有機農法のほうじ茶を加えて低温で長時間焼成。その土台の上には、和栗の渋皮付き甘露煮を。この甘露煮はオーブンでローストして栗の食感と味わいを深くしたもの。和栗のクリームを細く絞りかけて仕上げますが、そのクリームの上にも、ほうじ茶を指でもみながらふりかけて仕上げます。
まるで、栗きんとんを食べながら、ほうじ茶を飲んでいるような「和」のくつろぎ空間を一つにまとめた「和栗のモンブラン」です。


【参考図書】
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評判モンブランの技術 ※(旭屋出版刊)
 23品の個性豊かなモンブランのレシピとともに、その内容構成の考え方、作り方のシェフのこだわりを解説する専門書です。 ■B5・192ページ  | 
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