あん肝とはどんなもの?どんな栄養があるの?和道一筋がわかりやすく解説
みなさんはあん肝を食べたことがありますか?あんこう鍋にして食べられることの多いあんこうの中でも、特に栄養豊富だと言われている部位があんこうの肝臓である「あん肝」なんです。栄養満点でおいしいのがあん肝ですが、食べすぎると悪影響を及ぼす場合があるので、注意も必要なんですよ。
この記事ではあん肝の特徴や栄養素について、和道一筋がわかりやすく解説していきます。
そもそもあん肝とは?
「あん肝」とは、その名の通りあんこうの肝臓のこと。あんこうは水深500m程度の深海に生息している深海魚で、ちょっとグロテスクな見た目をしているのが特徴。でも、「骨以外捨てるところがない」と言われているくらい、無駄なく食べられるお魚なんです。そしてその中でも高級珍味として名高いのが「あん肝」なんですよ。
なめらかで濃厚な味わいを楽しめるあん肝は、「海のフォアグラ」とも呼ばれているんですって。
あんこうの旬はいつ頃なの?
あんこうの旬は気温の低い12~2月。気温とともに水温も低くなるので、あんこうの身がしまって味がよくなるんです。
さらに、あんこうは産卵する春の時期に備えて、冬の間に栄養分を蓄えます。だから身に脂がのって、あん肝も大きく濃厚な味わいになるんですよ。
あん肝の栄養は?
あん肝はビタミンDが豊富。カルシウムの吸収を促進してくれる働きがあり、骨粗しょう症の予防に役立ちます。また、ビタミンB2やビオチンはエネルギーの代謝を高めてくれるので、疲労回復が期待できますよ。
あん肝には鉄や銅といったミネラルも豊富なので、貧血やめまいの改善にもおすすめです。
あん肝は食べすぎ注意?
あん肝はクリーミーで濃厚な分、肝の脂肪分がとても多いため、かなり高カロリーなんです。また、あん肝にはビタミンAが豊富に含まれていて、これは過剰摂取すると頭痛や吐き気を喚起する可能性があるため、食べすぎには注意が必要。
さらに、あん肝にはプリン体も豊富です。プリン体を摂取しすぎると尿酸値が高くなって「痛風」という病気を引き起こしてしまいます。
健康に影響を及ぼす場合もあるので、あん肝を食べるときはほどほどに、を忘れないでくださいね。
あん肝とは、「海のフォアグラ」と呼ばれるあんこうの肝臓のこと!
あん肝とはあんこうの肝臓のことで、まったりとした濃厚な味わいがフォアグラに似ていることから、「海のフォアグラ」とも呼ばれています。たくさんの栄養を取れる分、食べすぎには注意しなければいけないので、過剰摂取にならないようにほどほどに楽しんでみてくださいね。
※画像はイメージです。
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和の道一筋の人間が和食に関する素朴な疑問を解説。全国津々浦々、日本料理の名店も紹介していきます。
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