スコーンと一緒に添えられているクリームとはどんなもの？どうやって食べるの？お菓子マニア編集部がわかりやすく解説

皆さんは喫茶店などでスコーンを頼んだことはありますか？イギリス式のスコーンでは、まんまるいスコーンの横に、ジャムと一緒に白いクリームが添えられているんです。このクリームっていったい何者？どんな味がするの？どうやって食べるの？気になる疑問がたくさんありますよね。

この記事ではお菓子マニア編集部が、スコーンのお供に添えられた白いクリームの謎、その魅力に迫ります！

「白いクリーム」の正体は？

丸いスコーンの隣には必ずと言っていいほど添えられている白いクリーム。このクリームの正体は「クロテッドクリーム」といいます。イギリスの南西部に伝わる伝統的な乳製品で、ほのかな甘さが特徴の、リッチでミルキーなクリームなんです。「クロテッド（Clotted）とは「凝固した」という意味で、脂肪分の高い牛乳を煮詰めて一晩寝かせ、表面で凝固した乳脂肪分を集めて作られています。

バターや生クリームとも似ていますが、これら三つには大きな違いがあります。それは「脂肪分の多さ」。バターの乳脂肪分は約80％。生クリームは約40％であるのに対し、クロテッドクリームはその中間である60％。まさにバターと生クリームの中間というわけですね。バターよりも柔らかくあっさりとした味で、生クリームよりも強いコクを感じられます。

どうやって食べるの？

クロテッドクリームは冒頭で紹介したように、ジャムと一緒にスコーンに塗っていただくのが一般的な食べ方です。イギリス式スコーンは素朴な味わいの焼き菓子ですが、クロテッドクリームをたっぷり塗ることでそのおいしさが引き立つんです。このクリームですが、スコーンに乗せて食べるときには、よくかき混ぜて少し固めのクリームを作った方がよく合うんだとか。

ちなみに、イギリスではクロテッドクリームの塗り方にも強いこだわりがあるそうなのですが、クロテッドクリームを先に塗るのか、ジャムを先に塗るのか、皆さんもお好みで好きな方から塗ってみてくださいね。

スコーンに添えられた白いクリームとは、リッチでミルキーな「クロテッドクリーム」のこと！

イギリス式のスコーンに添えられている白いクリームは「クロテッドクリーム」。シンプルで素朴な味わいのスコーンに塗って食べることで、濃厚な味わいを楽しむことができるんです。スコーンを食べる機会に恵まれたなら、ぜひそんなことにも注目して食べてみてくださいね。