東北・関東の特徴的なおでんの具材は?和食一筋がわかりやすく解説!

寒くなると食べたくなるおでん。家庭でもよく食べられる料理ですが、地域によっても入れる具材はさまざま。他県ではどんな具材が使われているのか、意外と知らない方も多いのではないでしょうか。

この記事では和道一筋が、東北・関東の特徴的なおでんの具材を解説していきます。

東北・関東のおでんの特徴は?

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大根やちくわぶなど、馴染みのある人気の具材は、実は東京発信のものが多いと言われています。また、関東では一般的な醤油だしも、江戸時代末期に江戸から広まったとされています。

カツオや昆布だしに濃口醤油がベースの関東ですが、東北では昆布だしに塩か薄口醤油で味付けをしたものが特徴。また、福島県や岩手県などでは味噌を柚子の絞り汁とみりんで溶いた、柚子味噌をかけて食べることもあります。

東北・関東のおでんの具材 9選!

ちくわぶ

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東京おでんの特有の具材。魚肉で作るちくわの代用品として、小麦粉で作ったのがはじまりと言われています。おでんの出汁を吸い、もちもちとした食べ応えのある食感が魅力です。

はんぺん

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魚のすり身に山芋を混ぜて、茹で、独特の食感を出したもの。各地方でさまざまな種類がありますが、江戸時代、駿河の半平が初めて作ったという説があります。はんぺんは煮すぎると逆に風味が損なわれるため、食べる直前に入れられます。

里芋

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里芋を煮る「里芋会」で有名な山形県以外に、東北地方で入れると言われています。

焼きちくわ

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白ちくわと区別されていて、白身魚のすり身を棒に巻き付けて焼いたものを指します。関東より北の地方では、特に焼いたものが好まれています。

殻付きつぶ貝

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秋田県では殻付きのまま使い、そのだしを活用します。

笹かま

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日本を代表する練り製品の生産地、宮城県の特産物。生食中心ですが、おでんの具材として使われることも。

にら玉

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仙台のおでん屋が発祥と言われる、にらと卵とだし汁で作る茶碗蒸しのような具材。だし汁を少なくして、固めに仕上げられます。

すじ

関東で、“すじ”と言えば、サメの中落ちなどを練り、軟骨を加えて棒状にし、茹でたものを指します。軟骨のコリコリした歯触りが特徴で、千葉県・銚子産などではよく食べられる具材です。

つみれ

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東京で人気上位の具材の一つ。イワシやアジのすり身を茹でたもので、ふわふわした食感が楽しめます。

東北・関東のおでんは醤油ベース

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いかがでしたか?大根、はんぺん、つみれなど、家庭で人気の具材は、実は東北・関東が発祥のものが多いんですよ。これらの地域に訪れた際は、ぜひその土地発祥の具材を試してみてくださいね。

※画像はイメージです。
※「料理と食シリーズ No.35 大人気 鍋料理 煮込み料理」に掲載した内容を再編集しています。

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