蕎麦の粋な食べ方とは?姿勢や薬味の味わい方などをフードマニア編集部が徹底解説
普段何気なく食べている蕎麦。ですが、より上品に見える姿勢や麺のつけ方、薬味ののせ方があるのをご存知でしょうか?
ここでは和食に関する本を出版しているフードマニア編集部が、蕎麦の綺麗な食べ方を徹底解説していきます。
蕎麦を啜る際は背筋を伸ばすのがポイント。粋に食べるコツもご紹介!
江戸時代に発行された武家の作法書では、蕎麦を啜る際の姿勢として、「姿勢を正しくして座り、麺を背筋に沿って真っ直ぐに啜るのがよい」と記載しています。姿勢を丸めたり、そば猪口(ちょこ)を机に置いたまま、口を近づけて食べる犬喰いなどは確かに見栄えが悪いですよね。
そばを美しく食べる作法は、他にもいくつかあります。例えば、一度に取る蕎麦の量。古くから「うどん3本、蕎麦6本」といわれるように、大体5~6本ほどの麺をとるのがオススメ。麺の量が多すぎて卑しく見えることも、少なすぎて下品に見えることもないためです。ちなみに、蕎麦をとる時は蒸籠の中央から箸をつけると、最後まで綺麗に食べられますよ。
そばをつけ汁につける際は、蕎麦全体を浸らせないようにするのがポイント。一般的には、蕎麦の先端から3分の1をつけるのがいいとされていますが、個人の好みやつけ汁によって調整するのがおすすめです。いずれにせよ、汁をつけすぎて蕎麦自体の香りや甘みを壊さないよう注意。
汁を付けた後、そば猪口と一緒にそばを持ち上げ、その後一気に啜ります。啜る際、そば猪口の縁に蕎麦を当てると汁の量が調整できますよ。また、啜る時には音を立てるようにするのも、蕎麦の粋な食べ方です。
薬味や蕎麦湯を粋に味わうためのこだわりも
ネギやワサビ、山椒といった薬味は、つゆに入れるのではなく蕎麦の上にのせるのがおすすめ。こうすることで、見た目が綺麗に食べられるだけでなく、薬味やつゆ本来の旨味を味わえるのです。薬味をつゆに入れる場合も、刺激の弱いものから入れると、少しずつ味の変化を楽しむことができますよ。
また、蕎麦湯を飲む際は、初めはつゆや薬味を入れずに飲むのがポイント。2口目以降に蕎麦つゆで割ったり、薬味を入れるのが粋です。
そばの粋な食べ方は姿勢から!意識して良き蕎麦ライフを
蕎麦をより美しく食べるには、背筋を伸ばして啜るのが最適です。他にも、汁を付ける範囲、薬味ののせ方などにも綺麗に食べるコツが多数。ぜひこれらの食べ方を意識して、粋に蕎麦を楽しんでみてはいかがでしょうか?
※画像はイメージです
※「「食」の雑学達人になる本」に掲載した内容を再編集しています
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