なぜ安定して美味しいの!?「ベビースターラーメン チキン味」を駄菓子マニアが徹底解説
ベビースターラーメンの顔とも呼べる「チキン味」は王道であり、ロングセラー。しかし、この定番の味をどうして我々は愛してやまないのか?
駄菓子大好き!日本全国の駄菓子を食べまくる駄菓子マニアが、「チキン味」を歴史や原料、バリエーション、サイズ、アレンジメニューなど、さまざまな視点から徹底解説。
— 目次 —
昔は10円だった!?「ベビースターラーメン チキン味」の歴史
おやつカンパニーの前身・松田産業有限会社は、即席麺の製造をしていました。そして、製造する際に出る麺のかけらをアレンジして従業員に配ったところ好評だったために、販売されたのが「ベビーラーメン」。こちらはすでにチキン入り菓子だったために、現在の「チキン味」の原型とも呼べるでしょう。
その後、売上も好評で1973年には「ベビースターラーメン」に名称を変更。実は1988年まで「チキン味」以外のフレーバーはなかったので、チキン味=「ベビースター」となるほどにスタンダードな味でした。こうして「チキン味」が基本フレーバーとなったのです。
そもそも「チキン味」って?現在のフレーバーと味わいはどんな感じ?
さて「チキン味」に関して、そもそも何味なのか、疑問に思ったことはないでしょうか?これは「鶏ガラ風味」のラーメンと同じで、チキンのエキスやフレーバーを使っているため、「チキン」と呼ばれるのです。海外のベビースターでも「Chicken Flavored」という表示になっていて、もはや世界的にも「チキン味」は認知が上がっています。
それでは、現在の「チキン味」のフレーバーはどんなものか?意外や意外、ポークパウダーと魚介パウダーを使用していたりと、複雑な旨味が混ざっているのです。チキンの旨味だけでなく、隠し味とも呼べるフレーバーが重なることで何度食べても飽きない味わいを作り出しているのです。
ラーメン丸のチキン味と比較すると…
ラーメン丸とは、1999年に登場した、固形状のベビースター。こちらも初期からチキン味は基本フレーバーになっています。
本家の「ベビースターラーメンチキン味」には、魚介パウダーなどが入っているのに対し、こちらはチキンエキスやチキンエキスパウダーなど、チキンの味をメインに勝負しているというのが大きな違い。
ドデカイラーメンのチキン味と比較すると…
こちらも1999年から登場しているドデカイラーメンシリーズ。平べったいサクサク麺にスープの旨味が詰まったもの。こちらも初期からあるシリーズですが、フレーバーはドデカイシリーズのために少し改良しています。
オリジナルのチキン味にはチキンエキスが使用されていますが、こちらはさらに「チキンエキスパウダー」も加えて使用。粉末卵を使用し、よりチキンの旨味が濃厚になっていて、卵の風味も加わっているのです。サクサク食感であるがゆえに、少し濃い目のフレーバーでさらに旨味がアップ!
なぜもんじゃ焼きと相性が良いのか?
今でこそベビースターを使用したアレンジ料理は多く存在しているものの、その元祖的存在がもんじゃ焼き。もんじゃ焼き専門店に行くと、トッピングとしてほぼ用意されているのがこちらの「チキン味」。
チキン味を具材としてキャベツなどと一緒に炒めると、驚くほどにチキンの旨味や香ばしさが全体に染み込み、相性抜群なんです。これは料理研究家考案のレシピもあり、いつものもんじゃが抜群においしくなるのでおすすめですよ。
実はサイズがたくさんある!
我々が知っているベビースターというと、「ミニ」のサイスではあるものの、実は「ミドル」、「ビッグ」、「BIG」の4つのサイズがあるんです。ビッグサイズはスーパーマーケットとコンビニではサイズが若干異なり、BIGのほうが容量が多いというのが特徴。たっぷり食べたい時は、コンビニ限定販売のBIGを購入するのがおすすめ。
ちなみにどのサイズも原料は同じなのでご安心を。
■ミニ
21g
■ミドル
36g
■ビッグ(スーパーマーケット限定)
68g
■BIG(コンビニ限定)
74g
「チキン味」はそのままでもアレンジでもおいしい!
さまざまな視点から「チキン味」を切り込んでみましたが、結論は「チキン味」に関しては応用力もさることながら、その基本の味がしっかりしているから美味しいということが判明しました。
やはり、ロングセラーだけあって、飽きることのない味に仕上がっているのです。改めてそのまま頂くとその味わいに惚れること間違いなしですよ!
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駄菓子一筋!昔懐かしの駄菓子から最先端の駄菓子まで、さまざまな角度から駄菓子を深堀りしていきます。
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