のび~るアイス!トルコアイス「ドンドゥルマ」はなぜ伸びる?フードマニア編集部がわかりやすく解説!
のび~るアイスとして、コンビニでも人気のある「トルコ風アイス」。本場トルコでは「ドンドゥルマ」と呼ばれていますが、なぜトルコアイスが伸びるのかをご存知でしょうか?
この記事では、トルコアイス「ドンドゥルマ」の特徴とアイスが伸びる理由についてフードマニア編集部がわかりやすく解説していきます!
トルコアイス「ドンドゥルマ」とは?
「ドンドゥルマ」とは、トルコ名物のアイスのことで、正式には「マラシュ・ドンドゥルマ」と呼ばれています。「凍ったもの」を意味する「ドンドゥルマ」は、トルコでは氷菓子全般のことを指し、私たちのよく知るアイスもこの中に含まれます。
原料には羊乳や砂糖の他に、サーレップという粉が使われ、アイスが伸びるのが特徴です。「マラシュ・ドンドゥルマ」の歴史は古く、なんと300年ほど前から食べられてきた伝統菓子なんですよ。夏の暑さで溶けないようにサーレップが使われるようになったのが始まりと言われています。本場の「マラシュ・ドンドゥルマ」は粘度が高く、喉詰まりを防ぐため、お水を用意して食べる人が多いです。
また、お店ではさまざまなフレーバーを楽しめるのも魅力。トルコでは定番の「ピスタチオ入りドンドゥルマ」をはじめ、「唐辛子入りアイス」というスパイスの効いたアイス、ガム風味の「マスティックガム味アイス」までバリエーションが豊富です。
原料「サーレップ」はどんなもの?
そもそもサーレップとは、ラン科の植物のことで、「ドンドゥルマ」には球根を粉末状にしたものが使われています。球根には「グルコマンナン」という成分が含まれていて、これがトルコアイス特有の粘り気のある性質を生み出しているのです。また、アイスだけではなく、冬場には「サーレップ」という温かいドリンクにも使われています。
アイスやドリンクに使われるサーレップですが、栄養価も高く、消化管粘膜を保護する効果もあるので、トルコでは古くから薬用品としても使われてきました。しかし、サーレップは山岳のみで育ち、球根を1kgの粉末状にするのに、およそ1000~4000株とたくさん消費されるため、とても貴重な食材なのです。
ちなみに日本で売られているトルコアイスは「トルコ風」と名付けられ、サーレップはほとんど使われていません。近年ではサーレップの海外輸出が禁止されているため、本場の「マラシュ・ドンドゥルマ」はトルコでしか食べられない名物なんですよ!
のび~るトルコアイス「ドンドゥルマ」にはサーレップ粉が使われている!
トルコアイス「ドンドゥルマ」には、サーレップという球根の粉が使われていて、これがアイスの粘り気を生み出しています。サーレップは貴重な食材で、本場の「マラシュ・ドンドゥルマ」はトルコでしか食べられない名物です。皆さんも、トルコに訪れた際は、お店や屋台のパフォーマンスを楽しみながら、ぜひ味わってみてくださいね。
※画像はイメージです。
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