和菓子に使う粉の種類とは?それぞれの違いや特徴をお菓子マニア編集部がわかりやすく解説!

和菓子には餅や皮などで作られるものが多くあります。その材料と言えば米粉や白玉粉などが思い浮かびますが、実はそれだけではないんです。和菓子の皮や餅の原料となる粉の種類はさまざまで、種類によって仕上がりが変わるんですよ。

この記事ではお菓子マニア編集部が、和菓子に使う粉の特徴や違いを解説していきます。

和菓子に使う粉の種類は?

白玉粉

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もち米の砕米を原料として作られます。白玉団子や大福などに使われる粉で、知っている方や使ったことがある方も多いのでは?

上新粉

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まず「新粉」とはうるち米から作った米粉のこと。「並新粉(なみしんこ)」という新粉もありますが、それよりも目の細かいものが「上新粉」です。上新粉は団子や柏餅、ういろうなどに使われますよ。もち米の米粉よりも粘りが弱く、口当たりと歯ごたえが滑らかに仕上がるのが特徴!

道明寺粉

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道明寺粉とは、もち米を水浸し、蒸してから広げて乾燥させ、石臼で粗くついたもの。粒子の大きさによって種類にバリエーションがあります。あまり聞き馴染みのない名前かもしれませんが、粒の大きいものは、関西で桜餅の皮の材料として使われているんですよ。

山芋

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実は和菓子にはすりおろした山芋が使われることがあるんです。山芋を使った和菓子と言えば、「薯蕷(じょうよ)饅頭」などが有名です。
山芋は種類によって粘性に大きな差がありますが、和菓子の場合は粘性の強い山芋を使う必要があります。粘性が強いとすりおろした時に気泡を強く抱え込むため、加熱されて膨張した時に、中の気体が膜を破って外に逃げないんです。山芋を多く使う和菓子には、粘性が強いものを使うと非常に柔らかく仕上がりますよ。

和菓子にはいろいろな種類の粉が使われている!

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いかがでしたか?和菓子の餅や皮は、作るものによって粉の種類を使い分けているんですね。道明寺粉などは初めて聞く方もいるかもしれませんが、実は桜餅の皮などに使われている馴染み深い材料なんです。
皆さんも餅や皮を使った和菓子を食べる時には、その食感や口当たりなどを意識してみてくださいね。

※画像はイメージです。
※「料理と食シリーズ NO.15和菓子 甘味メニュー」に掲載した内容を再編集しています。