塩麴とはどんなもの?作り方もご紹介!和道一筋がわかりやすく解説
2012年に流行語大賞候補にノミネートされた塩麴。皆さん、覚えていますか?米麹と塩、水だけで作られる調味料で、発酵食品ということで再び注目されています。疲労回復、美肌効果などのうれしい健康効果をもつ塩麹は、実はおうちでも簡単に作ることができるんです。
そこで改めて和道一筋が、塩麹の特徴や作り方についてわかりやすく解説していきます。
そもそも塩麹とは?
塩麹は、米麹と塩、水だけで作られる発酵調味料のこと。麹菌や酵素のはたらきを手軽に取り入れられる発酵食品として、日本では古くから使用されてきた伝統的な調味料なんです。
主に漬け床などに利用されていて、肉や魚、野菜などを漬けこんで食べるのが一般的ですよ。
塩麹は食材の旨味を引き出し、どんな料理でもおいしくなる万能調味料です。その秘訣は、塩麹にはでんぷんを糖に分解するアミラーゼやタンパク質を旨味の元であるアミノ酸に変えるプロテアーゼ、脂肪を分解するリパーゼなどの消化酵素が含まれていること。塩気をベースに、麹の旨味や甘味、発酵食品特有の香りが加わることで、料理が一段とおいしくなるんです。また、消化酵素の働きによって、肉や魚が柔らかく食べやすくもなりますよ。
塩麹には栄養効果がこんなに!
塩麹にはうれしい健康効果がたくさんあるんです。
まずは「疲労回復効果」。塩麹に含まれるビタミンB1は糖質を、体を動かすためのエネルギーへと変換してくれるので、運動などで疲れた体に不足したビタミンB1を補って疲労回復してくれるんです。
次に「美肌効果」。ビタミンB2とビタミンB6は、ターンオーバーという肌の生まれ変わりをサポートし、皮膚や粘膜の健康を維持してくれます。また、塩麹に含まれているコウジ酸には、シミやそばかすの原因となるメラニンの生成を抑える効果もあるんですよ。
塩麹には乳酸菌が含まれているので、町内の善玉菌の数を増やし、腸内環境を改善させる効果があります。また、GABAという抗ストレス成分が含まれているので、神経の興奮を抑えストレスの緩和やリラックス効果も期待できます。
塩麹の作り方は?
塩麹の作り方は簡単。材料は米麹と塩、水だけです。材料も工程もシンプルで、誰でも簡単に作ることができますよ。生麹なら200gに対して、塩を60g、水は200㎖。塩を少し増やしたり、水を増やして好みの味に加減してください。乾燥麹の場合は、麹170g、塩60g、水230㎖と調整しましょう。
①まずは、米麹と塩をよく混ぜ合わせます。生麹の大きな塊は潰してなじませるようにしましょう。
②水を200g入れて混ぜ、蓋のできる容器に入れます。全体に水が行きわたる程度がちょうどいい量ですね。
➂蓋をして常温で4~7日置き、米麹が柔らかくなったら出来上がりです。一日に一回ほど、スプーンでかき混ぜてくださいね。
塩麹とは、米麹と塩と水だけで作られるシンプルかつ健康効果抜群の万能調味料のこと!
塩麹とは、米麹と塩、水というシンプルな材料で作られる調味料のことで、肉や魚、野菜などの味付けはもちろん、いろいろなスープに加えても旨味が増すんです。おうちでも簡単に作ることができますので、ぜひ米麹を買って塩麹作りにチャレンジしてみてはいかがでしょうか?
※画像はイメージです。
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和の道一筋の人間が和食に関する素朴な疑問を解説。全国津々浦々、日本料理の名店も紹介していきます。
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