オレンジペコとはどんなもの?名前の由来は?カフェレス子がわかりやすく解説

皆さんはオレンジペコという紅茶を飲んだことがありますか?よく聞く名前ですが、オレンジ風味のフレーバーティーだと思っている方もいらっしゃるのではないでしょうか。そんなオレンジペコとはいったいどんなものなのか、名前に由来はあるのか、気になりませんか?

この記事ではカフェレス子が、オレンジペコの特徴や由来についてわかりやすく解説していきます。

そもそもオレンジペコとは?

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実は、オレンジペコは紅茶の茶葉の名前でも、オレンジ風味のフレーバーティーでもありません。茶葉の等級(グレード)を指す名前なのです。この等級というのは高ければ高いほど価値がある、というわけではなく、茶葉のサイズや形状に関してつけられるグレードのことなので、大きい茶葉ほど高級、小さい物は粗悪、ということでは決してありません。

そして、茶葉のグレードは「フルリーフ」「ブロークン」「ファニングス」の三種類に分類されます。どうして細かくグレードを分けるかというと、葉の状態によって紅茶の味の抽出方法が違ってくるからです。同じ種類の紅茶でも、大きい葉は渋みが出にくい分抽出に時間がかかり、小さい葉は短時間で抽出できる分、渋みが出やすくなります。

紅茶にお湯を注いで美味しくなるまで待っている時間は、茶葉によって変わるんですね。

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ではこのオレンジペコとはどんな等級なのかというと、フルリーフという「切断や粉砕などされていない状態の茶葉」で、お茶の枝の先端部分から二番目に若い芽を指すものです。葉の形状としては最も大きいものであり、葉自体が柔らかいのが特徴。紅茶特有の渋みやえぐみが抑えられているので、高品質の紅茶に使われることが多いですよ。

オレンジペコの由来は?

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等級を表す言葉なのに、オレンジとついているのは不思議ですよね。その名前の由来には、さまざまな説があります。

例えばオレンジペコの部位を使って淹れた紅茶がオレンジ色だったから、ヨーロッパで紅茶のマーケティングを行うときにオレンジカラーを使ったから、など。

ペコというのは、中国福建省で作られている白茶に由来があり、白い産毛がたくさんついた茶葉を使用していて、その茶葉が白毫(中国ではペイカウという発音)と呼ばれていたことから、ペコと付けられたのが由来とされています。

オレンジペコとは、茶葉の名前ではなく紅茶の等級を表す言葉!

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オレンジペコとは、オレンジのフレーバーティーのことではなく、紅茶の等級を表すことばであり、「フルリーフ」の中で二番目に若い茶葉のこと。渋みやえぐみが少なく飲みやすい紅茶なので、オレンジペコで摘まれた茶葉を買ってみるのもいいかもしれませんね。

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