ジェノベーゼってどんなもの?美味しい食べ方は?ボ~ノ・イタリア~ノがわかりやすく解説!

みなさんは、パスタのソースと言われて何を思い浮かべますか?ミートソースやカルボナーラソースなどさまざまありますが、ジェノベーゼソースというバジルペーストも人気のソースの一つです。

この記事では、ボ~ノ・イタリア~ノがジェノベーゼソースの特徴や魅力をわかりやすく解説していきます!

そもそもジェノベーゼとは?

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「ジェノベーゼ」とは、バジルをペースト状にしたものにオリーブオイルやチーズを加えたソースのことで、フレッシュなバジルの風味が特徴です。ニンニクや松の実を軽く潰し、バジルと共にミキサーにかけた後、つなぎのオイルを少しずつ加えてペースト状にします。

パルメジャンチーズは変質しやすいため、パスタソースにする際はペーストの中には入れず、パスタと和える時に加えると美味しく仕上がります。また、バジルは火を加えると変色してしまうので、茹で上げたパスタとジェノベーゼソースを手早く混ぜ合わせるのがコツ。パスタの他にも、さまざまな料理に活用することができます。あさりのだし汁とも相性がよく、魚料理のソースやシーフードサラダに合わせるのもおすすめです。

また、バジルには免疫力のアップや、がん予防の効果が期待できるβカロチンが豊富に含まれているのが魅力。ジェノベーゼソースにすることで、ペースト状にしたバジルを効率よく摂取できるというメリットがあります。

イタリアで「ジェノベーゼ」はバジルのソースではない!?

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イタリアで「ジェノベーゼ」と言えば、玉ねぎや牛肉を使った茶色い色味のあるソースを指し、ジェノバからナポリに伝わったと言われています。日本で「ジェノベーゼ」として認知されているバジルペーストとは異なり、バジルを使っていないのが特徴です。

日本で「ジェノベーゼ」として知られているバジルペーストのものは、リグリア地方・ジェノバが発祥と言われており、イタリアでは「ペスト・ジェノベーゼ」、「リグリアン・ペースト」の名前で親しまれています。ちなみに、規定の材料を使っていないものは「ペスト・アラ・ジェノベーゼ」(ジェノベーゼ風のペースト)と呼ばれているんですよ。

イタリアの「原産地名称保護制度」に指定されている「ペスト・ジェノベーゼ」は、産地や栽培に細かい規定のある、厳選された材料が使われています。例えば、バジルにはプラー地区の「若葉」のみ使用されていて、本場イタリアではバジルやオリーブオイルの香りが優れたペーストを楽しめます。

「ジェノベーゼ」とは、バジルをペースト状にしたソースのこと!

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日本で「ジェノベーゼ」と呼ばれるソースは、バジルをペースト状にしたもので、海外やイタリアでは「ペスト・ジェノベーゼ」や「ペスト・アラ・ジェノベーゼ」と呼ばれています。注文の時は呼び名に気を付けながら、皆さんもイタリア・ジェノバに訪れた際には、ぜひ本場の味を試してみてくださいね。

※画像はイメージです。
※「料理と食シリーズ No.31 有名店・一流シェフのソース ドレッシング」に掲載した内容を再編集しています。