キタッラとはどんなパスタ?ボ~ノ・イタリア~ノがわかりやすく解説

キタッラというイタリア中部で生まれたユニークなパスタをご存知でしょうか。通常パスタは断面が丸いものが多いですが、キタッラの特徴は断面が四角いことにあります。

この記事ではボ~ノ・イタリア~ノがキタッラの特徴やその魅力について解説していきます。

そもそもキタッラとは?

写真撮影:RISTORANTE SCALETTA

キタッラとはイタリア中部、アドリア海に面したアブルッツォ州で生まれた麵状のパスタのこと。パスタマシンや包丁で切り揃えるのではなく、同じく「キタッラ」という名前の専用の道具で成型するのが特徴です。

そもそも「キタッラ」とはイタリア語で「ギター」を意味する言葉。生地を切る弦と木枠だけのシンプルな道具で、弦の上に薄く延ばした生地を乗せ、上から麵棒を転がすことでカットができる仕組みです。この道具でカットすることでパスタの断面は3mm角ほどの四角に仕上がるのですが、それが通常のパスタとは違った食感を生み出すのです。

どんなソースと合う?

画像素材:写真AC

キタッラのソースとして定番なのは仔牛肉やラムを使用したラグーソース。パスタマシンで作るパスタと異なり、麵の表面がざらざらと仕上がるのがキタッラの特徴。そのざらざらにパスタソースがよく絡むので、濃厚なソースとも相性がいいです。

またキタッラの本場アブルッツォ州では乾燥させたパプリカを料理によく用いる風習があるのですが、ラグーソースに加えて香りをプラスしたり、麺に練り込むのもオススメです。

キタッラとは専用の道具で押し切るようにして作るパスタのこと!

画像素材:写真AC

キタッラとは専用の道具で切り分けるアブルッツォ州の名物パスタのこと。日本で提供しているお店は少ないですが、もし見かけたらぜひトライしてみてくださいね。

※「生パスタの技術」に掲載した内容を再編集しています。