バルサミコとはどんなもの?ワインビネガーとの違いは?ボ~ノ・イタリア~ノがわかりやすく解説!

イタリア料理に欠かせないバルサミコ。印象的な甘みと、芳醇な香りが特徴の調味料ですが、一体どうやってつくられているのかご存知でしょうか。

この記事ではボ~ノ・イタリア~ノが、バルサミコの特徴や、ワインビネガーとの違いについて解説していきます。

そもそもバルサミコとは?

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バルサミコとはブドウを主原料につくられるお酢のこと。実は「バルサミコ」という名前を名乗れるのは、イタリアでもごく一部の地域で“伝統的な製法でつくられたもの”だけ。
その歴史は11世紀まで遡ると言われていて、イタリアでは古くから健康維持のためにバルサミコを飲む習慣があったのだとか。

ブドウの果汁を原料とし、樽の中でじっくりと熟成させることでつくられるバルサミコは、芳醇な香りとまろやかな甘みが魅力です。
ドレッシングとして使うのはもちろんのこと、ソースや煮込み料理、デザートに使っても本格的な味わいに仕上げることができますよ。

ワインビネガーとの違いは?

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ワインビネガーも、バルサミコと同様にブドウでつくられるお酢ですが、この2つには製造の過程で大きな違いがあります。

そもそもバルサミコとは、ブドウ果汁を煮詰めて旨味を凝縮し、木の樽で自然発酵させたもの。一方のワインビネガーは、圧縮したブドウをアルコール発酵させてワインにした後、酢酸菌を加えてお酢にしたものを指します。そのため、ワインビネガーには僅かながらにアルコールが含まれているんですよ。
ちなみに、赤ワインから作られたものを「赤ワインビネガー」、白ワインから作られたものを「白ワインビネガー」と呼びわけています。

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熟成期間にもよりますが、一般的にバルサミコのほうが甘く、サラダから肉料理、デザートまで幅広いお皿に使うことができます。白ワインビネガーはさっぱりとフルーティーな酸味なので、カルパッチョなどの料理にぴったりですよ。

バルサミコとはイタリアの一部地域でのみつくられるブドウを原料としたお酢のこと!

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実は、スーパーマーケットなどで陳列しているバルサミコの多くは、ワインビネガーに香料などをプラスした「バルサミコ風の調味料」。本物のバルサミコに寄せて作られているので、手軽に普段使いしたい場合は、こちらを使ってみるのもおすすめですよ。

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