回鍋肉（ホイコーロー）とはどんなもの？本場と日本では違いがあるって本当？フードマニア編集部がわかりやすく解説

皆さんは回鍋肉を食べたことがありますか？中華料理の中でも定番に近いこの料理ですが、実は日本で食べている日本式と、本場中国では味付けが違うってご存じでしたか？

この記事ではフードマニア編集部が、気になる回鍋肉の秘密を分かりやすく解明していきます。

そもそも回鍋肉とは？

回鍋肉とは四川料理の一つで、豚肉とキャベツ、ネギやピーマンなどを一緒に炒め、甜麺醤（テイメンジャン）や豆板醤（トウバンジャン）などで味付けしたものを指します。甜麺醤を多めに使っているので、本場の回鍋肉に比べると甘辛い味付けになっています。

この回鍋肉には名前の由来があって、「回鍋」とは一度調理した食材を鍋に戻すという意味があります。回鍋肉は蒸した豚肉を鍋に戻して炒めるので、回鍋肉と呼ばれているんですよ。

日本式と四川式の違いは？

では、日本でなじみのある味付けと、四川風では何が違ってくるのでしょうか。

まず、本場中国の回鍋肉は、皮付きの豚肉の塊を蒸したもの、あるいは茹でたものを使用します。日本では豚バラの薄切り肉を使うことが多く、茹でたり蒸したりせずに炒めることが多いですよね。

また、日本では定番の主材料であるキャベツを中国では使わず、「蒜苗（ソンミョウ）」と呼ばれる葉ニンニクが使われます。日本式では味噌を味付けに使ったり、説明したように甜麺醤を多めに使用するので甘辛い味付けになりますが、中国ではトウガラシや豆板醬を多めに使うことで辛味の強い一品になります。

材料から味付けまで、日本式と四川風では大きな違いがあるんですね。