鬼ひも川に全集中!ひもかわは冷やしで食べると“鬼うまい”?『五代目 花山うどん 銀座店』

「鬼」というと某大ヒット漫画でも日本人にとって恐るべき存在のように描かれていますが、そういったことから「すごい!」という意味で「鬼」という意味も使われますね。群馬・館林に本店を持つ「五代目 花山うどん」は関東風うどんで人気の店ですが、ここのひもかわは「鬼ひも川」と名付けられるほどに、恐ろしい力を持ったうどんなんです。

しかも、このひもかわは冷やしで食べるとまた絶品なんですよ。今回は冷やし麺マニアの冷やし麺’s ナンノが「五代目 花山うどん 銀座店」さんの鬼ひも川についてご紹介!

そもそもひもかわって何?

「野沢菜昆布の冷やおろし」はさっぱりとしたひもかわがいただける一品

関東北部にお住まいの方ならひもかわと聞くと「あー、あれな!」とすぐにイメージが湧くと思うのですが、それ以外の地域の人は馴染みのない人もいるでしょう。一言でいえば、「平べったいうどん」ではあるのですが、名古屋のきしめんと違ってもっと太め!

花山うどんでは、幅は4.5cm~5cmにしているそうで、これはちょうど口に入るサイズのため、すすりやすく、トロトロしたつゆにも合うとか。

「鬼ひも川」は2代目が開発したレシピを現代に復活させた秘伝の味!

これがうどん好きを唸らせた「鬼ひも川」だ!

花山うどんでは販売を復活させたのは最近。実は鬼ひも川は2代目店主が開発したもので、大正時代から昭和30年代まで販売していたのですが、一回販売を取りやめたのです。名付け親も2代目。現在の鬼ひも川は5代目が偶然レシピを発見して復活させたもの。作ってみたらびっくり!すごく美味しかったことからメニューとして復活。

「鴨だし南極カレーつけ」はつけカレーうどん。ひもかわはカレーとも相性抜群!

さらに、鬼ひも川は4代目が開発したバニッシュループ製法によって、乾燥させた後、生麺に戻し、また乾燥させるということを繰り返し、熟成を重ねてコシをより強くしていくのです。これによって、温かい汁だけでなく「ざる」として食べるとモチモチでツルツルの食感が楽しめるように。

これを群馬の工場から生麺を直送しているので、銀座店でもモッチリとした味わいが楽しめるというわけ。本店ではうどんも人気なのですが、銀座店では9割のお客がひもかわを選ぶというほどの名物に!

鬼うまい!鬼ひも川は冷やしで食べるのがおすすめ!

「ざる二味」で食べ比べしてみるとつゆで味がだいぶ違うことが分かるハズ

それでは花山うどん銀座店の2大人気メニューを見ていきましょう。「ざる二味」はひもかわをざるで食べるという花山うどんオリジナル。こちらは醤油つゆと胡麻つゆと2種類が食べ比べできるセットなんです。ひもかわは時間が経つと麺同士がくっつくので、ひもかわ専用のオリジナル容器に入れて提供。カツオとサバをブレンドした出汁が全体に染み渡るようになっていて、時間が経っても瑞々しいひもかわが楽しめるのが嬉しいですね!

看板メニューである「鬼釜」はビジュアルも可愛らしい!

こちらの「鬼釜」は人気No.1のメニューで、うどん日本一を決める大会「うどん天下一決定戦」で3連覇した自慢の一品。最初は何もつけずに食べてひもかわの甘みを味わい、次に具材を混ぜ、自慢の濃厚なつゆをかけながら味を濃くしていき、最後は別皿に持った本わさびを入れてピリッとした辛味をからませるというもの。冷したひもかわの味を何重も味変できるから、まさに”鬼うまい”!

鬼だけじゃなくて「たぬき」もいるぞ!

ちなみに、「鬼釜」のたぬき型の容器もユニークなのですが、なぜたぬき型かというと本店のある館林はおとぎ話の『分福茶釜』ゆかりの寺があることから、このユニークなデザインになったとのこと。「鶏だし南極カレーつけ」でもカレーが入っている容器はたぬき型の可愛らしいデザイン。鬼に隠れてたぬきも隠れているのが花山うどん。

「ひもかわってなんですか?」という人からひもかわファンまで満足させる『花山うどん』。ひもかわは温かいのから冷たいのも選べて種類も豊富なので、いろいろと試してみてくださいね。 

五代目 花山うどん 銀座店

住所 東京都中央区銀座3-14-13
営業時間 月~金11:00~15:30(L.O.) 17:30~20:30(L.O.) 、土・日・祝
定休日 土・日・祝のディナー
  ※記載のデータは取材時のものです。